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植島大輔(Padova, Italy)

植島大輔(Padova, Italy)

Padova University Hospital, Padova, Italy

2016年11月22日

【テーマ】2016-2017

予想以上に寒かった

1. 代表的な観光地


 

観光地として最も有名なのは何と言ってもスクロヴェーニ礼拝堂。金貸しの父親の罪滅ぼしにスクロヴェーニが礼拝堂を作り寄付をしたものでGiottoという画家が書いたフレスコ画がある。隣接する市の美術館も見応えがある。礼拝堂は保護のため外と中の気圧差(温度差?)を調節する必要があり、web上で予約を取る必要がある。

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写真1, 2 スクロヴェーニ礼拝堂内部。Giottoの「最後の審判」が有名。

 

他にもいくつか教会が点在しており、その中でもSant’Antonio教会は素晴らしかった。教会は予約不要で開いている時間であれば無料でいつでも入れる。

ベネチアには1時間弱で行けるが、じっとしていられない息子たちを連れての観光は辛く、今のところはベネチアに一度行っただけ。フィレンツェも同じく1時間程度で行けるようなのでそのうちなんとかして訪れたいと思う。他は少し北上すれば世界遺産のドロミテ、車で20分ぐらいのところにアバーノ・テルメという温泉地がある。しかしこれまでは生活に慣れるのに精一杯で遠出はできていない。周りの人に聞いたところ、色々行くようになるのに半年ほど要したとのことなので気長に待つことにしよう。

 

2. 食事やお酒


 

Padovaではもちろんイタリアンレストランが一番多い。PizzeriaやBarなどを入れると8割ぐらいにはなると思う。ではその次はというと、、、和食レストランになる。中華料理屋もあるが多くても和食と同数ぐらいだろう。病院スタッフも半分以上は箸が使えるらしい。ここには日本人は非常に少ないので対象はイタリア人で、先日オープンした日本食レストランもイタリア人客でいっぱいだった。ちなみにイタリアにフランス料理や他のヨーロッパの国の料理店はほとんどない。

とは言いつつも今のところ食事はほぼ自宅で済ませており、外食はPizzeriaに数回行った程度。レストランは比較的値段が高いのも理由の一つだが、子供が待てず、かつイタリアンレストランは食事が終わるまでに2時間近くかかるのでちょっと厳しい。

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写真3, 4 日本食レストランのパンフと別の焼き鳥屋。このGINZAはオープンしたばかりだが人気がある。やきとり屋は教会の向かいにあって個人的にすごく違和感を感じる。

 

自宅での食事だが、最初こそ生ハムやチーズが安く珍しくよく買っていたがもう飽きてしまった。ワインだけは特別で3-4ユーロのものでも十分においしいので毎日のように飲んでいて、最近はロンブルスコという発泡性赤ワインがお気に入り。スーパーは日本と大差ない品揃えで、果物や肉は日本の半額程度。中華系食材店も複数あり、和食の材料も思いのほか手に入る。魚は行きつけの屋台での購入が主流で、毎朝ベネチアから届く魚がたくさん並び、その場でおろしてもらえる。以前に住んでいた東京のど真ん中より魚事情は恵まれている。

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写真5,6, 7  近所のスーパー、発泡ワイン(3ユーロ)、行きつけの魚屋。スーパーでだいたいなんでも揃う。はじめは辞書持参で通っていた。

 

3. 気候


イタリア人と言えば陽気な印象で、ヨーロッパの中でも南部に位置することからてっきり温暖な気候だと思っていたが東京よりはるかに寒かった。朝は大体0度前後だし、この時期は7時を過ぎてもまだ外は暗い。外を歩いている人も少ない。冬場、観光地は空いているらしいが、留学や移住をとなれば気候の良い時期にした方が良いと思う。住みはじめて日が浅く、落ち込みがちな時期に冬を迎えると更に落ち込むこと請け合いで冬季うつに注意する必要がある。

季節の移ろいは日本より1ヶ月ほど早い印象で、11-12月がとにかく寒かった上に朝晩は霧が深く幻想的というよりただただ嫌気がさした。クリスマスは特別で11月の終わりぐらいから町や職場にクリスマスムードが漂い始め、街の中心部にはクリスマスマーケットが並び、石畳と電飾がなとも良い雰囲気を作り出してくれる。

 

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写真6. クリスマスマーケットの様子。冬はクリスマスだけは良かった。春が待ち遠しい。

 

4. 先進国だけれども


イタリアは先進国だけどみんなが豊かなわけではなく観光地ではスリが多発する。ここは田舎町なので比較的治安は良いほうだが軽犯罪は多く、現に私も早々に自転車の前輪+ライトを盗まれたし、妻に至ってはイタリアに来て1ヶ月もしないうちに携帯をすられた。留学仲間も自転車のタイヤを盗まれ財布をすられた。サンプルデータは少ないがかなりの確率で軽犯罪には合うと思っていいのかもしれない(大家はそんなこと稀だと言っていたので単にガードが甘いのかも)。ここは駅周辺の治安が良くなく妻が最近黒人男性の逮捕劇を目撃した(多分ドラッグ)。手続きの一環で受けたイタリア市民講座でしきりに「イタリアではすべての人が平等」と言っていたが残念ながら表に現れない区別(差別とまではいかないまでも)が明らかに存在する。駅前の治安の悪いところにたむろしているほとんどが黒人だし、病院職員などのいわゆるホワイトワーカーは99%白人。平等を謳ってはいても経済的に恵まれない人が高い教育を受けて職を得るというのは難しく、負の連鎖、貧困の連鎖が人種というわかりやすい違いによって表面化している。

単一民族の土地から出てこのような状況を目にするだけでも良い経験になると思う。

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写真7. お約束