SUNRISE研究会

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from Overseas

平澤憲祐(Kensuke HIRASAWA, Leiden, the Netherlands)

平澤憲祐(Kensuke HIRASAWA, Leiden, the Netherlands)

Leiden University Medical Center
Research fellow

2020年02月09日

【テーマ】2019-2020

帰国後のビジョン: 無い物ねだりはしない

年末年始はドイツ(ケルン)とベルギー(ブリュッセル、ブルージュ)に旅行に行ってきました。

冬のヨーロッパはどこもクリスマス一色で、様々な都市でクリスマスマーケットが開催されており非常に綺麗で楽しかったです。近くの国や都市に旅行して行った先の文化について見聞を広められるのも留学の大きな魅力の一つです。

図1(夜のケルン大聖堂。ライン川越しに撮影)

図2(ブルージュのクリスマスマーケット)

今回のレポートは自身の未来像に関してですが、まだまだイメージできない部分も多く、難しいお題でした。

1. 帰国後の目標

私はもともと東京医科歯科大学医学部の出身であり、現在も医局に所属しております。留学前の目標は、決して弁膜症治療、画像診断部門が分野として強くない医局にその知識を還元することでした。現在も1番の目標は、大学の循環器画像診断の状況を改善することです。最終的には自施設からしっかりと研究報告を行い、「研究費を獲得→研究を行う→論文化をする」というサイクルを確立させることが大きな目標です。

2つ目に、このSUNRISE Labを含めて留学の準備や留学をする中で様々な先生方とお会いすることができたので、それを生かした多施設研究や、分野の垣根を超えた研究ができないかと考えています。まだ具体的な研究内容などを考えているわけではありませんが、弁膜症分野のみならず、様々な疾患を対象としたMultimodality imagingについて研究を考えていければと思います。また、留学先では様々な国のDrと話をできるので、国際的にもレジストリ研究など立ち上げられれば人種間の差異などに関して面白い研究ができるのではないか、と夢見ています。

2. 自分の長所

海外でよく感じるのは「日本人は自分のことを大きくみせるのが下手」ということです。なかなか自分の長所を自分で言うのは難しいですが、今回はせっかくなので頑張って考えてみました。

[1] 臨床研究に対する意欲。

SUNRISEのHPを見ている皆様はすでに持っていらっしゃると思うのですが、研究に対する意欲は特に最近、強くなっている気がします。留学してから、自分の研究も大事ですが、他人の研究に耳を傾けることが増えました。その中から何か次の臨床研究のネタになるものがないかと自然に考えるようになりました。他人と比べられるものではありませんが、常にこのような気持ちを持っているとチャンスを逃すことなく精進できると思っています。

[2] どんな分野でも結構興味がある。

ある意味節操がないのですが、結構興味を持って色々楽しめるところは長所かなあと思います。もちろん弁膜症は好きですが、Intervention (虚血、弁膜症に関わらず),、不整脈、心筋症、意外に病理も好きです。Imagingという分野は色々な疾患に応用できるので、自分でも合っていたなあと今になって思います。

[3] 図々しい。

なんだかよく自分でもわからないのですが、不躾にお願いしてしまうところがあるようです。日本人的には失礼かなと思うのですが。被害を被った方がいたら大変申し訳ありません。でも留学中はその性格に助けられていることもありますので一応長所ということで。

3. 帰国後働くならどんな施設か

大変難しい、もっと言えば答えにくい問題です。もちろん今のところ完全に決待ってはいないのですが、少なくとも日本に自分の得たものを還元できるような環境で働きたいとは思っています。うーん抽象的。

じゃあ妄想の中での一番ステキな働く環境。エコーもCTもMRIもTAVIもMitraClipも日本でできることはなんでも自由にできて、画像解析のワークステーションは全部使えて、心臓外科もいっぱい手術してて、自分の意見が言える環境があって、その割にみんなフレンドリーで、人手がいっぱいあって、研究時間がいっぱい取れて、学会の費用や出張費が出て、5時には仕事が終わって、飲みに行ける。ついでに給料が良い!あと東京にあるとなおいい。そんな施設ないかなあ。ないんですよ。あったら教えてください。

まあ、無い物ねだりしてもしょうがないです。ただ、自身の努力で妄想に近づけることはできるんじゃないかなと思っていますし、そのために働くのもまたいいじゃないですか。どこの施設で働くのであれその場所で自分の最大限を発揮することが重要だと考えています。

4. SUNRISEネットワークでやりたいこと

これまでの先生のレポートも拝見いたしましたが、前にも記載した通りやはり何かしらの共同研究をやりたいなあと思います。SUNRISE labの魅力は循環器に関わる多様な分野のDrがいらっしゃることと、非常に意欲的なDrが多いことだと思います。日本から発信したいという方向は同じだと思うので、どうにかそれを一つにまとめることができればいい結果が得られると思うのですが具体的にはわかりません。

あと、せっかくSUNRISEのような留学経験者の数多く集まる会ですので、(日本循環器学会のセッションでもありましたが)留学相談をFacebookなどで気軽にできるシステムが欲しいと思いました。また、留学決定した後もSUNRISEネットワークで同じ国に留学経験があるDrとの橋渡しなどができれば、今後世界に出て行くDrにとって助けになると思います。もちろん今後オランダにいらっしゃる方がいらっしゃれば是非ご連絡ください!

 

番外: オランダの年越し

今までで最も衝撃を受けたのは、オランダの正月の迎え方です。

私の住むライデンは田舎町で、普段は非常に落ち着いた都市です。中心部以外は夜10時を過ぎれば店も閉まり、静かなものです。

しかし! オランダの年越しはそんなライデンでもド派手に行われます。何がすごいかというと、打ち上げ花火(爆竹ともいう)です。オランダでは年末12月29-31日にのみ花火の購入が可能で、12月31日午後6時から1月1日午前2時までの間のみ民間人が花火を打ち上げて良いという日本人から見ればかなり謎めいた法律があります。以前からかなりうるさいと聞いていたのですが、まあ我々の住んでいるところは街中じゃないし、大したことなかろう。。。と思っていたのですが、見事に期待を裏切るほど激しかったです。

目の前の道からベランダに飛び込んでくる勢いで花火が上がり、9階に住んでいる我々の窓のすぐ外で爆発するというなんとも不思議な光景でした。民間人が上げているので結構危険です。毎年この日は病院の救急外来に花火の負傷者が大量に来るらしいです。

図3

我が家の窓から撮った年越しの際の花火。音声がないのが残念ですが、とても寝てられる音量ではありませんでした。年末年始のオランダは慣れていないと危険ですよー!