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from Overseas

加藤陽子 (Baltimore, USA)

加藤陽子 (Baltimore, USA)

Johns Hopkins University
Research fellow

2018年12月30日

【テーマ】第10回:留学生活;今年を終えて

Johns Hopkins University循環器画像診断ラボでの1年6か月

2018年が終わろうとしています。留学開始が2017年の7月でしたので、約1年6か月が経過したことになります。留学最初の1年は、新しい環境や仕事に慣れる事から始まり、徐々に仕事を広げ、振り返ってみればやりたい事に集中できる貴重な時間でもありました。2年目は比較的効率的に仕事を進められるようになったと思いますが、「ここに来てから自分は何を学んだのか ?日本にいた頃と何が違うのか?今後何ができるのか?」と、考えるようになりました。

日本にいた頃には想像していなかったような、循環器画像診断ラボで仕事をするというチャンスに恵まれたのは、SUNRISE研究会からのサポートを頂いたお蔭です。このようなチャンスを頂いたことに、本当に感謝しています。

 

1. 留学して何が変わったのか?

日本で循環器画像診断を専門としていましたが、海外の循環器画像診断ラボを自分自身で体験することは、とても貴重な経験であると日々実感します。以前は目視による臨床読影を中心とした興味でしたが、最近はMRIの解析方法や、撮像方法等、より技術的な部分にも興味を持つようになりました。また、現在は複数の米国内外のマルチセンタースタディのMRIコアラボの仕事を担当しており、それを日本のマルチセンタースタディ(LAST-PASS study)にも導入しているところです。今後も継続して将来の仕事につながるような経験を積みたいと思っています。

留学前と現在で仕事に対する基本姿勢が変わったとは思いませんが、コアラボの仕事のメールのやり取りやオンラインミーティング、ラボのスタッフとの協力関係、学生の指導など、人と関わって進める仕事が多いこともあり、「重要なことは遠慮せずシンプルに伝える」ことを強く心掛けるようになりました(これは日本も海外も同じですね)。

 

2. 今後の課題

今後の個人的な課題としては、撮像方法の技術的な部分の理解を深めることと、最近のトレンドであるAIを用いた画像診断も理解したいと考えています。また2019年も、現在進行中の複数のプロジェクトや、新たに計画中のプロジェクトを進めていく予定です。海外の循環器画像診断がどのように機能しており日本とどう違うのか、海外にあって日本に無いものは何か、その逆はどうか、など良く観察したいと思います。

留学してからの仕事をまとめた論文がついに投稿準備に入りました。論文が採択されるまで粘り強く頑張りたいと思います。

前回のレポートに記載しましたが、循環器画像診断分野への理解の推進も今後の課題です。画像診断分野は虚血・心不全・不整脈・先天心領域など、循環器の他分野からの需要のうえに成り立ちます。幸いにして日本のマルチセンタースタディであるLAST-PASS study (第8回のレポートもご参照ください)で、虚血分野の先生方にMRIコアラボの仕事を知っていただく機会に恵まれました。今後もDecision makeのためのツールとしての循環器画像診断の重要性と面白さを共有し、循環器診療に貢献していきたいと思います。

 

最後になりますが、留学のチャンスを与え、ここまでサポートしてくださったSUNRISE研究会の先生方およびスタッフの皆様、またSUNRISE研究会に関わる皆様に、厚く御礼申し上げます。これからもどうぞよろしくお願いいたします。