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from Overseas

清家史靖(Fumiyasu SEIKE, New York, US)

清家史靖(Fumiyasu SEIKE, New York, US)

CRF, Columbia University
Research Fellow

2019年09月15日

【テーマ】2019-2020

留学での家探しと子供の学校の手続き: ニューヨークの場合

留学での家探しと子供の学校の手続き: ニューヨークの場合

 

今回は”留学先の文化を紹介”がテーマとなっています。今回から③家族の生活あれこれ、という項目を新たに加えていただきました。子供の学校の手続きに関して、いろいろと悩みましたので、その際に得られた情報を重点的に記載させていただきます。それでは、よろしくお願いいたします。

 

1. 住環境

ニューヨークは家賃・生活コストの世界一高い街の一つであると言われております。留学されている先輩から不動産屋さんを紹介していただき、予め日本にいる間に家の契約をしたのですが、かなり大変でした。まず、月払いで契約するにはアメリカの収入が足りません、米国で月の家賃の40倍の年収がいるようです。

子供が二人いるため2ベッドルームが法的に必須になります。マンハッタン区内では最低でも35万円程度の家賃になります(部屋に洗濯機なし)。そのため、おおよそ1,500万円の年収(日本ではなくアメリカでの収入です!)が必要ですが、当然ありませんので、一年家賃の前払いです。

さらに、大量の契約書にサインをするのですが、家賃を一年前払いしても、マンションの組合からのOKを得るために、貯蓄証明の英文発行、通帳の3ヶ月間の出入歴の英文発行、源泉徴収3年分、日本での英語の雇用証明、新しい職場の雇用証明、さらに自分自身のカバーレター、さらに不動産屋さんからカバーレターが必要でした。電話を組み合わせながら、マンションの契約までおおよそ50件以上、最終的には100件以上のメールをして、会議で了承を得てから許可が出ました。

しかし! マンションの電気ガス水道、インターネットを繋いだ上で、エアーベッド・布団まで予め準備いただき、すぐに住めるように部屋のセットアップしていただきました。NYCに在住を考えている方は、不動産屋さんを紹介させていただきますので、FB等でメッセージをいただければと思います。また、住むまでの審査が厳しかった分、居住している方は皆さん紳士で、契約の煩わしさを考えても、今では良かったと考えています。

自宅2 夜景2

これが実際の私の住んでいる部屋で、大変快適に過ごしています。キッチンは大変広く、朝食とお弁当を毎日作っており、週末は大体ステーキを食べています。屋上はオープンになっていて、夜11時まで住民が自由に使えます。映画を見ているようにきれいな夜景の中で食事をしたりお酒を飲んだりできます。写真は屋上テラスから撮った写真です。

私はルーズベルトアイランドと言われるマンハッタン区域ではあるのですが、マンハッタンのよこの縦長い島に住んでいます。

日本人の駐在の方や留学される家族連れの方が多く住む区域でもあります。とても安全で静かで快適で、職場までも15-20分程度で通勤可能であり、住環境は非常に快適です。子供を連れてNYCに来られる方は検討の価値があると思います。

 

—アメリカでの住宅選びに関して—

米国の住居選びの際は、(1) 洗濯乾燥機が室内にあるor建物内にあるなし、(2) ドアマン付きかというのが、必ず記載されています。洗濯乾燥機は予算に合わせて考えていただければと思います。

ドアマンは、いわゆるホテルのドアマンを考える方もおられると思いますが、どちらかというとホテルの受付に当たる方です。NYで環境の良い住居を探すと24時間ドアマンのいるアパートメントが多いと思います。ドアマンはいないほうが良いと思われる方もおられるかも知れませんが、可能であればドアマンがいるマンションの方が快適だと思います。宅配などがある場合に、NYで毎回ドアを開けるのは少し怖いかも知れません、ドアマンがいればすべて受け取っておいてくれるので非常に楽で、安全です。日本にいるときには、チップを渡すのが苦痛ではと思いましたが、大した額にはなりませんので、心配なさらずに。チップを渡すとNiceに振る舞われますので、チップ文化の良さも感じています。アメリカではどうしても水回りのトラブルなど多いですがその対応、シャワーヘッドの交換(アメリカ式は不便)、トイレのつまりなど、ドアマンに言えばすぐに対応してくれます。

 

2. 現地の食習慣・食文化に関して

食習慣や食文化はあまりにも移民の方が多いので、特にこれと言ったものはないのではないでしょうか? 逆にこれが特徴とも言えるかもしれません。ステーキハウスは有名ですよね! なかなか家族で食べに行くのは難しいですが、イベントの際には行かせていただき、本当に美味しいです。ただし、自宅でも美味しく焼けるので、そちらが留学中はおすすめです。

渡米前は食事に適応できるのかを心配していたのですが、全く心配ないと思います。鮮魚は手に入りにくいのが唯一の困りものですが、NYCには日本食スーパーも多くありますし、Amazonもあります。お米・調味料・ケチャップ・マヨネーズ・ふりかけ、だいたいなんでも日本のものが買えます。お米はカリフォルニア産の日本米が十分に美味しいです。最初の2週間程度は、少し戸惑いましたが、食事に関してはあまり気にしなくても良いと思います。

食事を週末に作るのが楽しみになっています。近所に料理が趣味の方がおられて、その方に男の料理を習っているところです。大きなオーブンが備え付けられており、ステーキを含め、オーブン料理が簡単に出来ます。この記事を書いている翌週には、近所で仲良くなった料理のお師匠に、料理を教えていただき料理を振る舞う予定です。

 

3. 家族での生活あれこれ

【1】学校の転校

お子様、特にPre-K以上のお子様を連れて留学される方は、この点が一番気になる点と思いますので、重点的に書かせていただきます。学校の文化・制度が日本と違いますので、一つの例として皆様のお役に立てば幸いです。

まず、州によって学年の区切りまで変わってしまうのですが、話を理解いただくため、学年の説明を簡単に説明させていただきます。

Pre-K (Pre-Kindergarten): 4歳で通うところになります。学年の区切りは州によって異なりますが、おおよそその年の1-12月に4歳になる子供です。

K (Kindergarten): 5歳で通うところです。おおよそその年の1-12月に5歳になる子供です。Kindergartenは幼稚園と訳されますが、一般的に小学校に併設されており、ここから義務教育に当たりますので、感覚としては小学校0年生というのがわかりやすいと思います。

Elementary School: Grade 1-: 同様に学年の区切りは州によって異なりますが、おおよそその年の1-12月になる年で学年が決まります。アメリカでは学校のいわゆる年度の区切りは9月になります。従って、早生まれでなければ、9月に新しい学年になるため、学年は日本よりも早く上がることになります。

(1) 日本での下調べ

アメリカでは、州によって学校の全く制度が違いますので、まず下調べを入念にして下さい。NYCは特に教育制度が複雑で、学校の制度を理解し、各地域の教育の状況を判断することに1週間以上の時間を使いました。

子供がいる場合住居を探す際には、その住所の学校の教育レベルが最も重要になります。例えば、NYCであれば、以下のサイトを調べて下さい。日本語でいろいろと情報がある場合もありますが、公に出ている資料が最も信頼性があると思います。

https://www.schools.nyc.gov/about-us/reports/school-quality

住居を調べる時に治安の事も気になると思いますが、住んでいる地区の公立学校のレベルが高い場合には、治安はまず間違いなく良い地域になります。

学校の人種構成、ESL (英語がNativeではない生徒が受ける英語の授業)を受ける生徒の割合、テストの成績の結果、ESLを受けている生徒の成績、父兄からの学校の採点、などかなりの事が調べられます。

実際に留学が決まると、地域の教育制度を理解し、通う学区を決めることが初めにすることになると思います。

また、個別の学校の情報はPTAのサイトがあり、学校を決めたあとは、PTAのサイトから定期的に情報を調べてください。スクールサプライリストなど、学校に持っていかないと行けない備品があるのですが、それらの記載、さらに教室の変更、開始時間、迎えの時間、給食の依頼など、日本であれば学校自体が行っている情報の提供がPTAからされていますので、PTAサイトの確認は必須になります。

(2) 日本での書類の準備

小学校2年生以上では日本の学校の成績証明書、在籍証明書が英語で必要になります。多くの担任の先生はあまり海外に転勤される生徒を受け持った経験ないと思いますので、早めに担任の先生に伝えて下さい。私の場合は、海外子女教育振興財団から成績証明書を取り寄せて学校で書いていただきました。

https://www.joes.or.jp/publish/detail/techo

この資料でNYCの学校の申請は問題なく出来ました。この書類無しでお願いした場合、転向する学校が決まってから、その学校宛に書きますと言われました。ネットの情報でもこのようなパターンが一般的な対応のようです。転校する学校の申請に必要な書類がこの書類ですので、この対応では申請が困難です

幼稚園に関しては、在籍証明書のみ英語で書いていただき、申請に問題ありませんでした。

アメリカの学校の場合、住んでいる場所の校区の学校がいっぱいである場合、近隣の学校に割り振られる事があるようです。そのため、学校への入学を申請したあとに、通う学校が決まりますので、日本にいる時に予め書類を入手しておく必要があります。

(3) 学校転校手続き

NYCでは、本来の申請期間は1-2月になりますので、その期間に申請することは不可能です。そのため、NYCでは直接学校に申請することになります。隣のニュージャージ州では、教育委員会が振り分けをするので、そちらに出向いて申請することになるようです。

必要な書類(これも週により異なるかも知れませんが、おおよそ同じようです)

1. パスポート

2. Health record

3. 予防接種歴の証明

4. 居住証明

5. 指定の書類

各々説明させていただきます。

1. 事務の方の数が限られますので、カラーコピーして持っていくと親切です。

2. に関しては、米国に来たらまず、病院の予約をとって子供の健康診断を受けて下さい。大きな都市であれば、日本人用の病院があるはずです。それぞれの学校や地域で、決まった形式があるので、病院の予約を取る時に確認して下さい。

3. 予防接種に関しては厳格に求められます。予めしっかりと日本で受けて下さい。また、日本でかかりつけの医師にお願いして、英語の証明書を作成して下さい*。いわゆるANAやJALの駐在保険は予防接種には使えません。私の場合には、期間を開けなければならないため予防接種を2つ二人の子供に受けさせてのですが、合わせて7万円程度かかりすべて自費です(ちなみに、2.の健康診断もこの保険は使えませんので自費です。2人で5万円程度でした)。早めに準備を始めることをオススメします。これも、米国で健康診断の書類などに記載していただくことが、必須です。十分でない場合に、学校にいけないこともあるようですので、しっかり準備を。

また、日本の英語の予防接種の証明書はこちらの学校申請への書類には使えません(少なくともNYCでは)。この書類をアメリカの病院に提出して、確認後にアメリカの病院からの証明書を記載していただき、それが学校申請に必要な書類になります。

予防接種が不十分な場合、地域や学校によっては出席停止になることもあるようですので、しっかりと準備をしてください。

*同僚の医師にお願いしても私の場合にはOKでした。お金もいりようですので、一つの手段かと思います。いずれにせよ正式な書類は米国の病院からの書類になるので、これで十分な気もします。フォームがありますので、留学された先輩に頂いてください。私に連絡していただければ、添付してお送りします。

4. おおよそ2つの居住証明を要求されます。一つは家の契約書でOKです。クレジットカードの請求書や、銀行のアカウントサマリー、公共料金・インターネットの請求書などのうち、一つが必要になります。

引っ越してすぐに申請する場合、この書類(請求書など)は発行されるまでにおおよそ1ヶ月かかります。一ヶ月経つまで待つしかないということになるわけでもなく、家の契約書を持っていくと、引っ越してすぐだからない事と説明すれば、OKな場合もあるようですので、まず申請に行きましょう。私の場合、インターネットの請求は居住初日されており、請求書を初日にダウンロード出来ましたので、それを印刷して持っていきました。

英語に自信がないので、上記のような交渉ができるか心配される方も多いかも知れませんが、アメリカは移民が大変多くいますので、大丈夫ゆっくり話せばなんとかなります!

5. 教育委員会もしくは学校の指定の書類がインターネットで手に入ると思いますので、それに予め記入して下さい。

 

(4) 米国の都市部の場合、注意点に関して

小学校1年生以上であればおおよそ小学校の入学は確約されることが多いようですが、Pre-K, Kindergartenの場合にはwaiting listに入ることもあります。私立に通学させると、月に10万以上かかります。ですので、留学する地域の状況をあらかじめしっかり調べて下さい。また、Pre-k, Kは地域によって、無償と有償があります。

また、waitingの場合には、順位付けがあるようですので、可能な限り引っ越したら早めに申請に行くことをオススメします。

NYに関しては、直接連絡いただければ、私のわかる限り情報をお伝えさせていただきます。FBで私の名前を探して、メッセンジャーで送っていただければ。

【2】荷物に関して

すべてのものを持っていくことは出来ないので、引越し業者の荷物預かりにお願いしました。服を含めて多くのものを整理して捨てました。医師免許書などのみ、両親にお願いして保管してもらっています。

(1) 荷物の送付に関して

多くのものは船便で送りました。ただし、受け取るには2ヶ月以上かかるので、冬服や焦らないものだけです。自分で船便を送ることも出来るようですが、送れるものに制限がかかるので、船便で送る手配を自分でするのは、無理だと思います。プロに頼んで下さい。私はクロネコにお願いしました。

航空便に関しては、郵便局で自分で手続をしましたが、荷物の一覧表を作ること、システムを理解することに相当時間を使いました。クロネコなどの便と比較すると、半額以下にはなりますが、思ったより時間がかかりますので、早めに準備することをおすすめします*。

7個のダンボールを送り、5個はNYC到着後1週間で届いたのですが、2個は税関でとまり、3週間ほどかかりました。

ですので、手荷物で預けるものを吟味することをオススメします。

*到着まで、7-10日となっているところだと、最短で7日になります。そのため、送る日程は、直前になります。日本のように届く日を指定することは出来ません。

【3】家具の購入

部屋のオーナーのご厚意で、ある程度家具は置いていただきましたが、ベッドx2,寝具、ソファー、テレビ台を購入しました。初めはネットで購入を試みたのですが、額が高くなると、日本のクレジットカードだと弾かれてしまいます。IKEAなど、その他にも2つのサイトで試しましたが、全て日本のクレジットカードのため弾かれました。そのため、こちらに来てから、実際にIKEAに行き購入しました。

ひとまず、エアーベッドを買って、それで数日過ごすというのも手だと思います。来客があった際には、それで寝ていただくことも出来ます。アメリカでは一般的なもののようで、Bed Bath & Beyondのような一般的なお店で売っています。

 

【4】病院に関して

これはNYCのいいところであり、おおよそすべての業種に日本人の方がいるので、日本人用のクリニックに行っており、大変丁寧に診察していただけます。

 

4. 住んでみてわかった、子供連れで行けるNYCの7つのおすすめ観光スポット

1) ディランズキャンディーバー

2) ブルックリン・ブリッジ

3) セントラルパーク

4) Times Square

5) ニューヨーク自然史博物館

6) メトロポリタン・ミュージアム

7) Roosevelt Island

以上、今回のレポートとさせていただきます。学校の転校手続きを中心に今回は記載させていただきました。学校のことは家族にとって非常に重要ですので、これからお子様を連れて留学される方の一助になれば幸いです。

 

清家 史靖 拝