T1 mappingの臨床使用を見据えた動物実験
2018年4月9日
残すところあと一年
2018年4月11日

日本でも引き続き・・・

渡米してDr. Maiselのもとで各種バイオマーカーを用いた臨床研究を開始してから約一年が経ちました。心不全の臨床研究では、例えば急性・慢性心不全のリスク因子に関する研究など、ある事柄Aが予後や予後のサロゲートマーカーBと関連があるか議論されることが多いかと思います。重症度や予後の予測は確かに重要ですが、こういった研究ではなぜそうなるかはブラックボックスであることが多く、バイオマーカーを用いて臓器の障害や病態の変化を追跡することで、AとBの関係に対する病態の理解が正しかったのかを検証することができると感じています。これまで臨床研究で関連が指摘されていたことが理屈にあうのか、帰国後は日本からもデータを集めて発信できればと考えています。
また、米国では心不全医とinterventionistを兼任することはなく、「日本に帰ったらまたカテーテルをやるのか?」とよく言われます。当然答えは「YES」であり、虚血性心疾患を診療・治療できることを引き続き大切にしたいと考えています。虚血性心疾患の抱える問題は手技そのものよりも、術後のイベントの管理に移り変わってきているように思います。デバイスや薬物療法の進歩により虚血イベントのリスクが減少してきているのに比較して、心不全イベントに関してはまだまだ介入の余地が大きいのではないでしょうか。また、高感度トロポニンの導入により、type1 MIとtype2 MIの判別が難しくなるため双方に関してのより深い理解が求められるようになるのではとも感じています。
心不全の病態は多種多様であり、すべてを網羅することは不可能に近いと思いますが、帰国してからも研究を継続して病態の理解・整理、ひいては領域の発展に寄与できればと思っています。

y_horiuchi
y_horiuchi
堀内 優(San Diego, USA)

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