インドから単身渡米して、圧倒的なハードワークの末に今の地位を勝ち取り、それに飽き足らず常に新しいoutputを求めて前進し続けるボス、に何とかついていく毎日
2016年10月16日
”アメリカあるある”な毎日
2016年10月16日

臨床医による基礎研究への道…の入り口

今回は私の留学先であるCedars-Sinai Medical Center/Heart Instituteについて紹介します。
 
場所はアメリカ、カリフォルニア州ロサンゼルスの一等地という非常に良いロケーションです。下のマップでも分かる通り、Cedars-Sinai Medical Centerはビバリーヒルズとハリウッドの間にあります。さらに西に行くとこれぞまさに西海岸というべきサンタモニカをはじめとしたビーチの数々が見えてきます。なんだかこれらの名前を聞くだけでワクワクします、ね、重城先生。
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Cedars-Sinai Medical Centerは1902年に創業、総雇用者数11,625人、総ベッド数886床で1日当たり平均Emergency(救急) 242人、Outpatient(外来) 1,911人、Imaging(画像検査) 900件ということで非大学病院に関わらず規模が大きいことがわかります。
 
現在この施設では1,500件以上のプロジェクトが走っており、研究費(2016年度)は年間$178 million、国からの支給されるもので$50 millionとのことす。
 
症例数、プロジェクトの数も申し分ないことから日本人からの留学生の方も数多く、最近ではやはりStructure Heart Disease関連で留学されている方がカテラボ、エコーラボにいらっしゃいます。立地としても、病院の質としてもかなり良い環境なのではないでしょうか。
 
さて私の話をしますと、先ほどの臨床系のラボではなく基礎系のラボ(Heart Institute)に留学し、研鑽を積んでおります。ラボのDr. Eduardo MarbanはTranslational researchにおいて初めて心筋幹細胞をヒトへ用いたCADUCEUS trialを率いた方です。PhDだけではなく、MDも持っている為臨床的側面も熟知されており、現在でもCedars-Sinai Medical Centerにおいて心筋再生に関するTranslational researchを牽引しております。その他にも幹細胞を用いた “Biological Pacemaker” など様々な心疾患に対する研究に取り組んでおります。
 
私のラボはDavis Research Buildingにあり、日々そこに通う毎日を送っております。
https://www.cedars-sinai.edu/Research/Research-Labs/Marban-Lab/index.aspx
 
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たくさんの研究ラボが集まるDavis Research Building。でかい。ラボはこの渡り廊下続きの同じフロア内で、入口にも近い一番いい場所。アメリカ?もしくはCedars?のラボは基本的にそのスペースを確保するために“テナント料”を払わなければならないとのことで、一番いい場所にあるMarbanラボは…つまり、そういうことです。
 
 
ラボのメンバー構成は、アメリカはもちろん、フランス、スペイン、中国、韓国など多種多様な国籍のポスドク、テクニシャンが在籍しています。その国の文化について話を聞くのは非常に興味深く、これは留学しなくては経験できないとてもいい機会です。
 
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一番下段真ん中がMarban先生、上から三段目真ん中の女性が留学の世話をしてくれた秘書のLisa。
※上の写真は私が赴任する前に撮られたものなのでいくら探しても私は見つかりません。
 
 
実のところ、留学前は中~大型動物(ウサギ、ブタ)の実験を行う機会には幸運にも恵まれておりましたが、ラットやマウスなどの小型動物、さらには細胞培養といったまさに基礎研究!という分野に関しては全く縁がなく、今は基礎研究の「き」の字から勉強中です。ラボのメンバーに手取り足取り教えてもらっています。
 
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手取り足取り教えてもらっています。
 
 
本当に一から始めることが多く、まだまだ未熟ですが、今後重症心不全患者さんの治療のオプションとなる研究に携われる今のポジションには非常に期待とやりがいを感じております。前述したとおり、このラボからTranslational researchに関わる仕事ができるのは非常に大きな経験になると考えます。ラボのメンバーもみんないい人たちなのでこれからの研究留学生活が楽しみです。
 
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Davis Research Building内、ラボにある私のデスク
 
 
最後に…
全く余談になってしまうのですが、カリフォルニア州で免許の取得を考えられている方。2016年7月より免許取得申請の際にResidency requirementという、要するに申請した自分の住所&名前が確認できる書類or手紙が計2種類必要になりました。私は最初日本語の「運転免許の取り方」的なサイトを参考にして行ったので、現地のDMV(免許センター)でその書類が必要だ!と言われて詰みかけました。ただでさえ慢性的に混んでいるところなのでまた出直すとかありえませんよね。私の場合奇跡的に書類が手元にあったので事なきを得ましたが、やはりしっかり確認することが大事ですね…。この情報はおそらくまだどの日本語サイトにもないかと思います(2016/10月現在)(笑。
https://www.dmv.ca.gov/portal/dmv/detail/dl/dlapp_lnks
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伊地 知健(Los Angels, USA)

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