何かに心底夢中になれること

「帰国後のビジョン、5年後の自分を想像して」というタイトルではありますが、留学して早2年が過ぎたものの、全てが現在進行形であるため、正直、帰国後のことは予測不可能です。留学前、留学直後、現在の状況があまりにも違いすぎます。なおかつ、現時点でも1ヶ月単位で状況が変化しているので、先のことは何も予想できない、自分にできることは、今できることに本気で取り組むだけだ、という境地におります。ただ、それでは今回のレポートになりませんので、自分が何を求めているか、いささか抽象的になるかもしれませんが述べてみたいと思います。
いつか、ふれたことがあるかもしれませんが、留学を通して自分の価値観がクリアーになると思います。「自分が好きなものリスト」を作ってみれば、留学前には10から20くらい挙げられたでしょう。今では、ほんの数える位しかありません。好きだと思っていた、大事だとおもっていたことが、自分が本当に求めていたことではなかったことに気づいたと言えるでしょう。それは、異国で新たな環境、価値観の世界に身を置いたせいでもありますし、それこそ世界超一流の方からinitiationを受けているせいでもあります。僕が本当に望んでいること、それは「楽しく生きること」です。僕にとっての「楽しく」は「エキサイティングであること」でもありますし、「新たいことにチャレンジすること」でもあるでしょう。最も大切なのは、「何かに心底夢中になれること」だと思います。夢中になれる対象は何でもかまいません。仕事でも自分の趣味でも何でもです。もしかしたら、この価値観では一つの場所に長くいるのは難しいのかな?と思うこともあります。家族のこと、特に子供のことを考えれば疑問符がつくかもしれません。家族にとって、安全で、将来的にも意義のある時間が過ごせる場所であり、かつ僕自身が「夢中になれる」、そんな場所が5年後の自分の居場所であればと願っています。

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尹 誠漢(Seoul, Korea)