好きなときに出勤して良いし、好きな時に帰っていいのです。

1. 日常業務スケジュール
まず、基本的に出勤時間や帰宅時間とかはありません。好きなときに出勤して良いし、好きな時に帰っていいのです。なので、私は大体子供が家から学校に行くタイミングで一緒に家を出るので大体8時くらいには病院にいますが、向かいの部屋のエチオピア人の同僚は9時過ぎくらいに来ます。ただ、オランダ人のPhDコースの同僚は朝8時から全体の臨床のカンファがありそれに出席するので8時前に来ているようです。
その後各々好きに仕事をして、昼はCardio research全体で病院のカフェテリアに行ってとり、また各自仕事に戻るといった感じです。
ミーティングは各自が上司と週に1回のミーティングのスケジュールを持っており、自分は木曜日の朝9時からです。そこでこうしよう、と決まったことを次のミーティングまでにこなしてくることになります。
その他にある1つのデータセットに関して研究を進めている同僚と、その指導者達が集まるミーティングが隔週であり、そこで現在のそれぞれの研究の進捗状況を確認しますが、ここでも各グループで出した結論や結果に対して他の研究者からの感想やフィードバックがあり、さらに結果がブラッシュアップされている印象があります。仕事は基本月曜日から金曜日であり、土日は休みです。一般的な欧米人がするように、週末が近づくにしたがって、昼食時の話題も週末の予定になっていきます。
 
2. 業務、研究内容
私は現在、あるバイオマーカーの解析を同僚のPhDコースの学生、今後PhDコースに進む予定の医学生とともに行っています。自分はあくまでサポートで主体ではないのですが、適宜解析結果やアブストラクトを書かせてもらい、それに対してフィードバックをもらってとても為になっています。やはりすごく細かい統計や統計解析時の微妙な感覚を英語で完全に伝えきれないので、よく歯がゆい思いをしますが、まあこれはこれからの自分の英語力をよりレベルアップさせることで解決していかなければ、といつも思っています。自分が主体となり行う研究もあるのですが、それは今サンプルの解析中で、それが終わり次第、統計解析を行う予定です。どんな結果になるか今から楽しみではあります。なので、日常業務と呼べるものは基本的にはExcelファイルに格納された臨床研究の生データを統計ソフトで扱い、その結果をもって毎週の自分と上司の打ち合わせに行き、その結果を見せながらディスカッションし、次の1週間の方向性をきめる、という事になります。統計ソフトに関して私はRを使っており、周りの同僚も概ねRを使用しています。一部の人はSPSSを併用はしているものの、SPSSだけで解析をしている同僚は知る限りはいません。
もう1つ、実は大規模研究のサンプルの管理をしないといけない、という仕事があるのですが、これが今から心配の種となっています。つまり、数十億かかった研究の血液サンプルがここに凍結保存されており、どのサンプルがどこにあるのかをPhDコースの学生が管理しているのですが、どうもこの仕事を自分が引き継ぐようなのです。こういう類の仕事は一番不得意であり、かつ「もしわけが分からなくなったりしたら」とか考えると恐ろしくて震えています。今すぐ、というわけではなさそうなので、そのうち慣れる事を心から願っています。

y_matsue
y_matsue
末永 祐哉(Groningen, Netherland)