留学先の文化を紹介

今回は、サンフランシスコの文化を紹介したいと思います。

1. 住環境

現在全米で最も家賃が高いと言われているサンフランシスコですが、相場としては1LDK$3,500、2LDK$4,500前後です。築50年以上の物件も珍しくありませんが、リノベーションが繰り返されているため快適に暮らすことが出来ます。

市内は地下鉄やバスが網羅されているため公共機関での移動が可能です。3月にShelter in Placeが発令された時期は公共機関もストップしましたが、6月頃から徐々に再開し始めました。以前は通勤時間帯の渋滞がひどく郊外の住宅地から1時間以上かけて通勤している人も多かったようですが、コロナ渦で車が減り渋滞は大きく軽減されました。

ダウンタウン以外のエリアは比較的治安は良い方かと思います。

こちらに来て驚いたのは、洗濯機が共有の物件が多いことと洗濯物を屋外に干せないことです。大体の集合住宅は共有のランドリースペースがあり、住人用の有料洗濯機乾燥機が並んでいます。

 

2. 食文化、食習慣

ヒスパニック系移民が多くメキシコ料理がとても身近です。今まであまり馴染みのなかったメキシカンですが、メキシカンのファーストフードやメキシカン用の食材も揃っているのでこちらに来てから口にする機会が増えました。

日本の食材は日系スーパーやアジア系スーパーで手に入るため困ることはありません。

外食が高いので、多くの人がlunchを持参しています。“Bento Box”と呼ばれる日本の様に仕切りのある弁当箱もよく目にします。

この街の人はとにかく生野菜やフルーツをたくさん食べる印象です。カリフォルニアということもありフルーツは安価でありながらも味が濃くとても美味しいです。

 

3. 気候

サンフランシスコ市内は、1年を通して暑すぎず寒すぎない日本の秋の様な気候です。湿気も少なく過ごしやすい気候ですが、夏でも15度前後なので上着が必要です。また、サンフランシスコを象徴する気候の一つに”霧”があります。朝方から昼にかけてしばしば出現し、視界を遮ります。これまで数回ゴールデンゲートブリッジを渡る機会がありましたが、霧に覆われ景色を堪能することはまだ出来ていません。一方で、市内から10-20 kmほど離れると市内とは全く違う雲一つない真っ青な空が広がり日本の夏の様な気温になります。

またここ数週間はカリフォルニアで発生している大規模な山火事の影響で、昼までには晴れる霧とはまた違う灰が混じった煙霧に覆われる日々が続いています。昼にも関わらず夜の様な暗さでオレンジ色の空に驚きましたが、現地の人でもこんな天気は初めてだと言っていました。

 

4. 家族の生活

米国の他都市と同じ様に家賃と共に高いと言われているのが教育費です。

Preschool (4歳児以下)の月謝は週5日全日コースだと$2,000を越えることも少なくありません。それでも希望者は後を絶たずWaiting Listは1〜2年待ちという状態です。

週5日だけではなく週2-3日のコースや、半日や全日などそれぞれの家庭のニーズに合ったコースを選ぶことが出来ます。

Kindergarten (5歳児)からは義務教育になるため公立校の数が増えます。公立校と言えども、希望すれば入れる訳ではなく、抽選になります。

多様な人種が混在する街のため、それぞれの国の文化をカリキュラムに組みこんだ特別コースがあります。その国にルーツや興味を持つ家庭の子ども達が集うので、こちらに来て初めて英語に触れるお子さんでも安心して通わせることが出来ると聞きます。

5. 観光スポット

ゴールデンゲートブリッジ: サンフランシスコを象徴する約 1.3 kmのアールデコ様式の赤い橋です。自動車、自転車、徒歩で通行できます(写真1)。

サンフランシスコのシンボルとなっています

フィッシャーマンズワーフ: 土産物店、蟹の屋台、サワードウ ブレッドの器に入ったクラムチャウダーの屋台があちこちにある観光地です。アシカの群れが見られるスポットや、歴史ある船の見学ツアーもあります(写真2)。

アシカを見ることができます

ゴールデンゲートパーク: 長さ5 km幅800 m敷地面積412ヘクタールの都市公園です。全米の都市公園の中で、ニューヨークのセントラル・パーク、シカゴのリンカーン・パークに次いで3番目に利用者が多いそうです。科学館、美術館、植物園、湖、バイソン放牧地、乗馬場、ポロフィールド、風車、日本庭園などがありサンフランシスコ市民の憩いの場となっています。週末には多くの人々で賑わいます (写真3)。

SFに住む人々の憩いの場となっています

ヨセミテ国立公園: シエラネバダ山脈に広がる自然公園です。セコイアの巨木群と、トンネルビュー展望台、ブライダル ベール滝、花崗岩の絶壁エルキャピタンとハーフドームが有名です。サンフランシスコ市内からは車で4時間程で行けます(写真4)。

絶景を望むことができます

6. その国の人々の価値観

こちらに来て一番初めの印象は、子ども達に優しい国ということです。子どもと歩いているとすれ違う人は必ずと言っていい程、笑顔で子どもに”Hi, Cutie!” や “Have a lovely day!” などと話しかけてくれます。コロナ渦になり言葉を慎む様になってからもマスク越しに笑ってくれたりウィンクをして手を振ってくれたりします。大人達が子ども達を”国の宝“と考えていることが伝わってきます。

街としては、多様性を重んじる街であるということを強く感じます。

多様な人種が入り混ざっているため、飛び交う言語もスーパーに置かれている食材も多国籍です。公共の掲示物や手続き書類には必ず英語・スペイン語・中国語の3つが用意されています。

息子がPreschoolで新学期の一番初めに習った内容も“It’s OK to be different.”でした。

またLGBTQ+の聖地ということもあり街の至るところにレインボーカラーの旗が飾られており、同性カップルの方々を見かけることも日常的です。

この街で暮らしていると、様々な意味でダイバーシティの街だと感じます。

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樋口 諭(San Francisco, USA)