『ないものを探していくのではなく、あるものを使ってどう戦っていくか。』

今回は留学先の紹介をします。(私は、JJというニックネームがあるので以後、自称はJJとさせていただきます。)
【SimTiki Simulation Center, John A. Burns School of Medicine. University of Hawaii (以後、SimTiki)の場所】
私の留学しているSimTiki は、まさにハワイの中心にあり、観光としてハワイに来ることが好きな方なら誰もが羨むような場所にあります。
simtikiの場所google map
【SimTikiの名前の由来】
“SimTiki”という施設の名前の “Tiki”ですが、これはポリネシアン文化における人間の魂の入った木製の彫刻のことを指すようです。ハワイの神聖な建物には、必ずTikiが祀られています。 よって、Simulation + Tiki = SimTiki が名前の由来です。 田総合病院のシミュレーションセンターに名前をつけるなら、Simulation + Honu () = SimHonuにしようとおっしゃてた先生がいらっしゃいました。Honu ()もハワイでは神聖な生き物とされているので、Tikiに名前負けはしないと思ってます。(写真:Tiki. Wikipediaより引用)  
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【SimTikiの活動】
SimTikiの行っている活動のメインは、学生・医者・コメディカルに対するsimulationを用いた教育です。その教育プログラムは、50プログラム以上と多種多様です。例として、simulationを用いた教育方法のプログラム・外傷患者の治療プログラム・重症患者の初期治療のプログラム、また、教育だけでなく、腹腔鏡手術のsimulatorを用いた公式のテストまで多岐にわたります。日本では、ACLSがsimulationを用いた教育プログラムとして普及していますが、SimTikiでは、あらゆる分野でのsimulation教育プログラムを開発し、実用化しています。毎年、3,000人以上の受講者がSimTikiに訪れ、simulation教育を受けているようです。将来的に、私はsimulationを用いたTAVIの教育プログラムを作りたいと考えています。
(左: 教育プログラムの様子 右: SimTikiの正面玄関)
 SimTiki facebookIMG_0623
【ボス・同僚の紹介】
左の写真が、DirectorのBenjamin Berg先生で、2006年からSimTikiのDirectorとしてSimulation教育の開発を通して医学教育に尽力されています。 右の写真のきれいな女性の先生が、Associate DirectorのJanet Lee先生で、さっそく旦那さんを連れてお食事に連れて行ってくださるなどとてもやさしくJJを迎え入れてくれています。
Benjaminn紹介Janet夫婦と食事
  同僚の先生には、東京医大総合内科の赤石先生がいらっしゃり、今後の研究のやり方や、日本人のつながりを教えて頂いています。
赤石安西岡本
【日常業務スケジュール】
simulationの教育プログラムに講師として参加し、ハワイ大学の学生・研修医、また国外からの研修生に対して指導していくことがこれから求められています。ただちに英語でのコミュニケーション能力をあげて、研修生たちとdiscussionできるようになることが急務ですが、何事も、”為せば成る” と考えてとても楽しみにしています。
【休日の過ごし方】 亀田総合病院に負けず劣らず、SimTikiの目の前でもサーフィンができます。休日に限らず、夕方の1時間は必ず海に入って頭をニュートラルに戻しています。サーフィン・子育て・仕事の両立が、人生の命題であるJJにとって、いまの職場は究極的であると言わざる得ません。
 JJ波乗り
【今月の格言】 最後に私の尊敬するサッカー選手の言葉を引用して、第2回のレポートを終わります。  
『ないものを探していくサッカーではなく、今日、日本が2点取ったことに象徴されているように、日本人がどういう風にスピードや身体が強い相手と戦っていくのか、それをうまく次に生かせるW杯にはなったんじゃないかと思う。』  
 “It’s not your way to seek what you never get.  You should  think over how to utilize what you have and others don’t.”

s_jujo
s_jujo
重城 聡(Hawaii, US)