第10回SUNRISE YIAのご報告

第10回SUNRISE YIAのご報告
2024年1月27日(土)

去る1月28日、記念すべき第10回SUNRISE研究会YIA (Young Investigator Award)を開催いたしました。もうおなじみとなったzoom+メタバース開催でしたが、今年も多くのチャレンジャーと視聴者の方にご参集いただき、無事に終了することができました。
今年はゲスト審査員長なしの開催となり、いつものSUNRISE labの8名にSupportersからの4名を加えた総勢12名のジャッジで臨みました。今回も8分間で、①なぜ海外でなくてはいけないのか、②留学を通じてどのように日本の循環器領域を変えるか、を盛り込んだ英語プレゼンをしていただきました。
今回は史上最多の16名の精鋭たちが参戦し、前後半8名ずつの発表順序は都度くじ引きで決めるM-1グランプリルールで行いましたが、ほとんど遅れもなく順調に最後まで全員が完走してくれました。
史上稀に見る大混戦のなか、慶應大学病院の三山寛司 (ミヤマ ヒロシ)先生が見事に最優秀賞を受賞されました。惜しくも大賞を逃した4名の戦士を含めた受賞コメントを以下に掲載させていただきます。

過去の実績や所属組織に関係なく、たったの8分間の英語プレゼン+その後の日本語ディスカッションだけで優劣が決まるSUNRISE YIAは非常に特殊です。しかしながら10回も開催すると、当然過去の入賞者のプレゼンを参考にするため、非常に類似した様式と内容に収束します。留学先、研究内容や英語力での差別化はなかなか難しいですが、これはYIAに限ったことではなく、留学終了後の出口戦略においても非常に重要なことだと思います。
誰かが過去に留学したビッグラボで、それなりの論文を書いても、帰国後活躍できるかどうか担保されていない時代です。留学する(できる)というハードルを超えたいま、自分が他の人に差をつけて、世間から見つけてもらうためにはどうすればいいのか。これを常に意識することも生き残りのためには大事なテーマなのかもしれません。
我こそは、というそこのあなた。ぜひ次回のYIAにご参加いただき、SUNRISEがサポートしたくなるようなプレゼンをしていただくのを楽しみにお待ちしております。たとえ入賞できなかったとしても、捲土重来可能です。また、非常に優秀で有望な同期を持てることは一生の宝物となり、またあなたのキャリアを押し上げてくれることでしょう。

【Best Presentation Award】Gold
三山 寛司 先生 (慶応大学) 2013年卒
Hiroshi MIYAMA, MD, PhD (Keio University)
留学先: New York Presbyterian Hospital Weill Cornell Medical Center, New York, US

この度は、第10回を迎える記念すべき場で栄誉ある賞を頂戴し、心から感謝申し上げます。
普段の学術的なスピーチと違い、自身の経験やビジョンに焦点を当てたプレゼンテーションで、臨床医として漠然と感じていた、次なるステップへの不安や葛藤、自分なりに導き出した解決策とその経緯を共有させて頂きました。
将来の設計は十人十色で、答えがないことはわかっていましたが、皆様に御理解、共感いただけたことに安心と同時に純粋に嬉しさを感じています。
様々なテリトリーで活躍されている共同演者の先生方からも本当に多くの刺激とインスピレーションを頂きました。
その先生方が留学同期であることは何とも幸運で、経験やアイディアを共有する中で今後一緒に成長し、コラボレーションしていけたらと胸を躍らせています!
片道切符ではあるものの、留学のスタートラインにようやく立てた今、自分の追い求めたいことを改めて明確に認識でき、これからの自分にとっても大きな意味をもってくると感じています。
改めてこの機会を与えてくださった関係者各位に感謝するとともに、皆様の期待に応えるべく、これからの努力を誓って邁進していきたいと思います!
今後ともどうぞよろしくお願い致します。

【Best Presentation Award】Silver
舛本 慧子 先生 (はりま姫路総合医療センター) 2016年卒
Akiko MASUMOTO, MD (Harima-Himeji General Medical Center)
留学先: Clinique Pasteur, Toulouse, France

Salut!
この度は映えある第10回SUNRISE YIAのsilver prizeに選んでいただきました!
医師になってから、それまで手術を受けられなかった患者さんがTAVIを受け数日で見違えるほど元気になっていく様子を目の当たりにして感銘を受けました。Structural heart disease (SHD)の分野では次々と新しいインターベンションが生まれること、また3Dエコー画像の美しさに虜になっていたこともあり、循環器内科医となった後にはSHDの分野に進みました。
思えばアメリカで中学生時代を過ごして以来漠然と、私は海外で将来働く夢を持っていました。夢が急に具体的となった1回目の転機は、医師3年目で当時の師匠・太田光彦先生に連れられて発表したPCR Tokyo Valvesでした。「日本からも世界をリードするような学会や研究を」と留学から帰国後の偉大な先生方により立ち上げられたTokyo Valvesの空気感に触れて、私もいつかあの壇上に立って世界と渡り合いたい!と思い立ち、憧れが一気に強くなりました。
その後2回目の転機は医師7年目で現在の師・髙橋伸幸先生と挑んだこれまたPCR Tokyo Valvesでした。運良くBest Clinical Caseに選んでいただき、プレゼン後にディスカッサントだったDr. Didier Tchétchéに体当たり的に話しかけ、留学への思いを伝えました。それなら見学に来るといいよ!と言われ、FranceはToulouseのClinique Pasteurに実際に渡航。切磋琢磨するヨーロッパ中から集まったフェロー達の様子、TMVRや三尖弁治療の豊富さ、そして何よりもSHD業界をリードするDr. Tchétchéの姿を見て、ここで勉強させていただこうと決めました。
最近になって予想外にまずは出産を経てから留学という順番になり、根性で物事は何とでもなると思い込んでいた私にとっては、仕事面も体調面も不安が募る日々でした。ところが第10回SUNRISEの質疑応答の際に、審査員の先生方から前を向いてがんばるように応援いただき、発表が終わった後にはモチベーションを新たにすることができました。将来、女性医師の進む道の一つの良い例となれるように、多少時間がかかったとしても、循環器内科の第一線に居続けようと思います。
日本に帰国した暁には、世界の最新の治療や知見を日本の臨床に導入する一助となれるよう、そしてSHD分野で国際的なリーダー格と渡り合えるような存在になれるよう、”explore, dream, discover”を胸にがんばって参りたいと思います!
それではみなさま、à la prochaine fois!

【Best Presentation Award】Bronze
葉山 裕真 先生 (東邦大学医療センター大橋病院) 2012年卒
Hiromasa HAYAMA, MD, PhD (Toho University Ohashi Medical Center)
留学先: The University of Sydney, Sydney, Australia

SUNRISE YIAの記念すべき第10回に入賞でき、非常に嬉しく思います。
今年は発表者が16名もおり、聴衆が最後まで飽きずに関心を持ち続けられるよう、構成に工夫を凝らしました。私は心エコーを専門としており、留学先でも心エコーに関連した研究を予定していたため、「Ultrasound × Innovation」をテーマに、起業家のスタートアップピッチコンテストを彷彿とさせるような発表を目指しました。結果として、審査員からは多くの肯定的なフィードバックをいただき、心に響くプレゼンテーションができたと感じています。また、他の発表者の研究内容も非常に面白く、SUNRISE lab.を通じて、今後もさらに交流を深めていけることを楽しみにしております。
最後に、SUNRISE lab.からの支援を受けて新たな挑戦ができることに心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

追伸:これからレポーター業務を開始するにあたり、「X」を本格的に始めました。現代では研究論文がSNSでどれほど取り上げられているかも重要視される時代です。ぜひ、SUNRISE lab.を通じて皆様と繋がり、共に成長していければと思います。
皆様の心のこもった「いいね、フォロー」をお待ちしております☟
H. Hayama, MD, PhD(@cardio_Hayapy)さん / X (twitter.com)

 

【Best Presentation Award】the 4th
杉原 隆太 先生 (大阪大学) 2009年卒
Ryuta SUGIHARA, MD, PhD (Osaka University)
留学先: King’s College London, London, UK

この度は第10回SUNRISE YIAでの発表の機会と栄誉ある賞を、誠にありがとうございました。
毎年500名以上の循環器内科専門医が認定され、その中でも特に優秀な先生方が15名もエントリーしており、正直、自分が選ばれるとは思ってもいませんでした。しかし、後悔のないように全力で準備を行い、情熱をもって発表に臨むことを心に決め、当日を迎えました。
この受賞は私にとって単なる賞以上のものであり、その研究への情熱が認められた光栄な瞬間と感じています。同時に、この受賞は私だけでなく、携わった研究者、所属研究グループ、発表予演やスライド添削に協力いただいた方々の協力と支えの賜物でもあります。彼らとの連携と協力があってこそ、私の研究・発表が成果を上げることができたと思っています。
今後は、この情熱の炎を燃え滾らせたまま、海外留学におけるレポートの任務に挑戦し、留学生活・研究成果がより充実したものになるよう、一層の努力を重ねていく所存です。
最後に、SUNRISE Lab.の先生方、Supporter企業の皆様、参加者の皆様に心から感謝申し上げます。今後ともご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。

【Best Presentation Award】The 5th
濱名 智世 先生 (神戸大学) 2015年卒
Tomoyo HAMANA, MD, PhD (Kobe University)
留学先: CVPath Institute, Maryland, US

YIA当日は他のプレゼンターの先生方の素晴らしい発表に圧倒され、自分の発表は大変緊張しましたが、ご評価頂き心から嬉しく思います。
現在医学部入学者における女性の占める割合は40%程度にまで増加していますが、循環器内科やインターベンション医は依然少なく、循環器専門医のうち女性はたったの12%だそうです。私自身、インターベンション医という専門に進む際や留学を決断する際などには頭を抱えましたし、その悩みは年々大きくなる一方です。しかし、家庭かキャリアかの二者択一ではなく、女性医師が自分の能力と可能性を生かして、希望する道を自然と付き進めるような、そんな世の中になれば良いなと思っています。もし将来に悩まれている先生がおられたら、私で良ければいつでもご相談ください。
サンライズYIAの準備は大変でしたが、自分の将来像を改めて考えるきっかけになりましたし、留学直前に皆様の発表から刺激を受けることができ、とても良い経験になったと思います。本当にありがとうございました。

惜しくも受賞を逃した精鋭たち (発表順)
大林 祐樹 先生 (京都大学) 2014年卒 Leiden University Medical Center, the Netherlands
大島 旭 先生 (三井記念病院) 2018年卒 National University of Ireland, Galway, UK
池田 和正 先生 (東京医科大学八王子医療センター) 2015年卒 Cardiovascular Center OLV, Belgium
黒田 和宏 先生 (岡山赤十字病院) 2016年卒 University of Wurzburg, Germany
小野 亮平 先生 (千葉大学) 2016年卒 University of Glasgow, UK
武城 怜史 先生 (東京大学) 2012年卒 Wellcome-MRC Institute of Metabolic Science, UK
円山 信之 先生 (理化学研究所 九州大学) 2011年卒 Broad Institute of Harvard and MIT, US
髙田 卓磨 先生 (東京女子医科大学) 2012年卒 RUTGERS New Jersey Medical School, US
生駒 剛典 先生 (浜松医科大学) 2011年卒 Massachusetts General Hospital, US
濱谷 康弘 先生 (京都医療センター) 2010年卒 Brigham and Women’s Hospital, US
和田 遼 先生 (東邦大学) 2013年卒 University of Arizona College of Medicine, US

捲土重来をお待ち申し上げます。

sunrise_admin
sunrise_admin
SUNRISE研究会