去る1月27日、慶応義塾大学医学部構内において第4回SUNRISE研究会YIA (Young Investigator Award)を開催いたしました。
今回のジャッジは、審査委員長として北里大学教授の阿古 潤哉 先生をお招きし、SUNRISE世話人3人+1(原 正彦 先生)にsupportersからの6名を加えた総勢11名で臨みました。
全国各地から集まっていただいた海外留学予定の若き12名の循環器内科医(+麻酔科医)に、今回のテーマ『自分がほかの人と違うところ』について、10分間の英語プレゼンにより各々の情熱をアピールしていただきました。
粒ぞろいのcandidates(♂のみ)のなか、見事最優秀賞に輝いたのは、愛媛から大応援団を率いて来場された川上 大志 先生(愛媛大学)でした。惜しくも大賞を逃したほか5名の勇者たちとともに、以下に受賞コメントを掲載させていただきます。
いつもの学会では絶対に見られない、大活躍する直前のドクターズの全力の戦いを次回もぜひ会場でご覧ください。
「失うものは何もなし!」という思いでSUNRISE YIAという荒波に飛び込んだ四国のファーストペンギンこと川上大志です。今でも夢なのではないかという気持ちですが、大変光栄に存じます。今回の挑戦を通じて、自分自身と真剣に向き合うことができ、また、すごい情熱を持つたくさんの同志に出会うことができました。本当にありがとうございました。チャンスを下さったSUNRISE Labの皆様のご期待に添えるよう精進いたします。そして、オーストラリアから少しでも有益で面白い情報をお伝えできるよう頑張ります。どうぞ宜しくお願い致します。
大変素晴らしい先生方の中で、幸運にもこのようなご評価を頂けたことを大変光栄に思います。まだあまり実績もなく、特別な専門分野もない私でしたので、さすがに1番は難しいかと思って、2,3番狙いで少しふざけた仕上がりにしてみましたが、うまく作戦がハマってよかったです。すでにVisionが明確な他の先生方とは違って、まだ盲目的に突っ走っているだけのような私ですが、最後にSUNRISEの偉大な先輩方から後押しするようなコメントを頂けて、またやる気に火がつきました。引き続き頑張ります。本当にありがとうございました!
はっきり言って、雑プレゼンで本当に皆様申し訳ありません。熱い思いだけくみ取っていただけたようでありがたく思います(分野特殊大賞だと思います)。
熱い空気で、ノドからからで始まったので、英語のアドリブはリスクが高いということを理解していただけると思います。帰国後の水野英語アドリブを楽しみにしてください(笑)。本当に感謝しております。気合いれてきたいと思います。まだ決定していないのが恐縮ですが、よろしくお願いします。
知らない世界を見たい、知りたい、感じたい。世界に打って出ようじゃないですか。世界を驚かせてやろうじゃないですか。
先を見据える同年代循環器医の熱量を感じ、自分もやってやろうと決意を新たにしました。今後もでっかい夢を持って挑戦していきます。
私の立場は、循環器内科医でなく、麻酔科医。
留学の目的は、最先端の知識でなく、医学教育。
このような私に、価値を見出し、スポットライトを当ててくださった、SUNRISE研究会の先生方に感謝申し上げます。利他の精神とsimulation based educationを通して、この御恩は、pay backするのではなく、pay forwardし、医学教育に尽力されている先生方、並びにnext generationに還元していけたらと考えております。
SUNRISE YIAに参加し、このような評価を頂けたことを非常に嬉しく思っています。今までのキャリアを見つめ直し、今後自らがしたいこと成すべきことを考える絶好の機会になりました。留学に快く送り出してくれた多くの方々への感謝の気持ちを忘れず、留学生活を最高に楽しんできたいと思います!
1. 新田 大介 先生 (東京大学) University of Chicago, US
2. 藤野 雅史 先生 (国立循環器病研究センター) Beth Israel Deaconess Medical Center, Harvard Medical School, US
3. 藤村 達大 先生 (山口大学) Cardiovascular Research Foundation, Columbia University Medical Center, US
4. 松田 祐治 先生 (東京医科歯科大学) Padova University Hospital, Padova, Italy
5. 福冨 基城 先生 (佐野厚生総合病院) The Heart Center, Rigshospitalet, Copenhagen, Denmark
6. 南 健太郎 先生 (群馬県立心臓血管センター) Na Homolce Hospital, Prague, Czech Republic
捲土重来をお待ち申し上げます。
この度、審査委員長として12名の若き臨床医の海外留学にかける思いと今までの実績を拝見させていただいた。それぞれに異なるバックグラウンドから、また様々な留学の目的であったが、しかし今後の研究や留学にかける思いはどの参加者からも同様に心の底に響くほど伝わってきた。いずれの英語のプレゼンテーションもレベルが高く、甲乙つけがたい内容であり、全ての方に賞を出したいと心から思ったほどある意味心地よい後味の残る戦いであった。私が留学を志した頃のことも思い出したが、これほど十分には準備できていなかったと少し恥じ入るような気持ちで若者たちのプレゼンテーションを聞きつつ、私こそがここSUNRISEでは学びに来た側だったことを最後には気づかされた4時間であった。ここに集まった若き医師たちが、今後の日本の心臓病学のみならず、世界のmedicineいやscienceの将来を背負って立つのは間違いなかろうと確信している。全ての参加者の留学の成果を心から祈り、またSUNRISEの成功をあらためて祝福したいと思う。