去る1月12日、第5回SUNRISE研究会YIA (Young Investigator Award)を開催いたしました。今回ははじめて慶応義塾医学部キャンパスを離れ、東京駅近くの会議室での開催となりました。
審査委員長として、第1回SUNRISE reporterを務め、young JapanのメンバーでJACCを射止め、今や心不全界の若手のエースである末永 裕哉 先生をお招きし、SUNRISEの3名にsupportersからの5名を加えた総勢9名のジャッジで臨みました。
全国各地から(自腹で)集まっていただいた海外留学予定の若き12名の循環器内科医に、今回のテーマ『困難への対応』について、10分間の英語プレゼンにより各々の情熱をアピールしていただきました。
粒ぞろいのcandidates (今年も♂のみ)のなか見事最優秀賞に輝いたのは、毎年ツワモノを送り込んでくる東京医科歯科大学の平澤 憲祐 (ヒラサワ ケンスケ) 先生でした。惜しくも大賞を逃したほか4名の精鋭たちとともに、以下に受賞コメントを掲載させていただきます。
いつもの学会では絶対に見られない、大活躍する直前のドクターズの全力の戦いを次回もぜひ会場でご覧ください。
この度Gold prizeを受賞させていただきました平澤憲祐と申します。錚々たる参加者の中で過分なご評価をいただき大変光栄に感じております。自身のプレゼンテーションを見返してみても発表順や場の雰囲気に助けられた受賞だったと感じておりますが、私にとって一つの自信となりました。この結果は一つの目標ではありましたがSUNRISEの名前と同様、留学を目指す我々にとって一つのスタートでしかありません。SUNRISE YIA受賞者という責任を背負い、留学先でも大輪の花を咲かせられるように今後も精進していきます。参加者の皆様、審査員の先生方、Supporter企業の皆様、そして関われられた全ての皆様にこの場を借りて感謝いたします。
Silverに選出いただきありがとうございます。昨年Goldに選出いただきました川上先生が後輩であり、先輩方からのpressureも強く、準備の時間はかなりしんどかったです。しかし、私の場合には、やりたいこと、留学先選択の理由ははっきりしていたので、すばらしいメンバーの中でのpresentationは本当に楽しい時間でした。Coronary Imagingで出来ることはまだまだあります。IVUS/OCT-derived FFRで世界に挑戦してきます!
SUNRISE YIAでのプレゼンを作成するにあたり、改めて(はじめて?)留学の意義たるものを自問自答することができました。SUNRISE YIAに参加しなければ、ここまで留学の目的を突き詰めることはなかったと思います。ゆえにSUNRISE YIAに参加したことで、留学生活がより実りあるものになることを確信しております。そこにこのような賞までいただいて、感極まっております。SUNRISE YIAから、一つの責任と使命をいただいたと感じております。その責任と使命を果たそうと思います。
このような評価をいただけたことは大変光栄に存じます。このプレゼンテーションの準備期間中は、自分と向き合う良い機会でもありました。試行錯誤して出した結論や気持ちをぶつけることはできたのではないかと勝手に思っています。まだ、何も成し遂げておらず、スタートラインに立ったにすぎませんが、誰でも立てるスタートラインでもありません。このチャンスを生かして、大きく飛躍したいと考えています。
The 5th Award をいただき、素直に光栄に思います。
一年前に、島を出ていくFirst Penguinの物語に引き込まれました。発信する重要性を感じ、この度YIAに応募しましたが、うまく言葉が出てこない私自身のプレゼンテーションを終了し、上位者との差は相手に伝える力だと実感しました。
私は、島に戻るFirst Penguinになることを目指します。Second Penguinが島に戻りたくなるように、多くのことを学んできたいと思います。
1. 荒木 誠 先生 (横須賀共済病院) Harvard medical school, US
2. 川嶋 秀幸 先生 (帝京大学) Cardialysis, Netherlands
3. 池岡 邦康 先生 (NTT西日本大阪病院) University Hospitals Harrington Heart & Vascular Institute, US
4. 原 弘典 先生 (東京大学) Amsterdam University Medical Center, Netherlands
5. 中島 真 先生 (帝京大学) New York University Langone Health, US
6. 松田 祐治 先生 (東京医科歯科大学) Padova University Hospital, Italy
7. 佐藤 啓 先生 (東京大学) The University of Queensland, Australia
捲土重来をお待ち申し上げます。
この度、光栄なことに第5回SUNRISE YIAの審査委員長を務めさせていただきました。私自身がこのSUNRISEにおいて2014-2015年のレポーターを務めさせていただいたこともあり(http://sunrise-lab.net/blog/)、このような機会をいただけたことを大変感謝しております。
今回は12名の海外留学に挑む循環器内科医の方々のプレゼンを目の前で見せていただきましたが、4時間が本当にあっという間でした。わずか10分のプレゼンがこれからの研究者、医師人生を大げさではなく左右する為、各プレゼンターの先生たちにかかるプレッシャーは大きかったと思いますが、私からすればその事こそがそれぞれのプレゼンテーションを魅力的に煌めかせ、聴いている人をあれほど引き込んだ最大の要因なのだろうと思います。
留学から帰ってきてもまだまだ医師人生は続きますし、帰国後は、まるで海外にいた事は一瞬で過ぎ去った夢のように思う事もあります。しかし、それは確実に皆さんの考え方、生き方、人生を大きく変えます。自分の人生のストーリーは自分が主体的に行った選択の結果であり、皆さんはすべての人ができるわけではない「海外留学」という選択をしました。その結果は良い悪いという二元論ではなく、皆様の人生に海外留学という選択の結果として、その選択をしなければ絶対に生じえなかった新たなストーリーが加えられるという事のみだとおもいます。私は今回の12名のプレゼンターの皆様の今後のストーリーに非常に興味がありますし、いつか再度お会いして拝聴するのを楽しみにしております。
最後になりましたが、そのものがなんであれ、「皆様が留学で得たいと思っているもの」が得られることを心から祈念しております。