第9回SUNRISE YIAのご報告

去る1月28日、第9回SUNRISE研究会YIA (Young Investigator Award)を開催いたしました。今回の新基軸は、ザ・メタバース!開催でした。準備段階で開催への不安が払拭できず、本当に実施するか否かギリギリまで激論しましたが、新しいことにチャレンジするために強行いたしました。
結果として、はじめのおふたりのドクターにはメタバース内でご発表いただきましたが、それ以上の継続は不可能であると判断し、その時点でzoom開催に変更いたしました。おふたりとご参加いただきました皆様には大変ご迷惑をおかけし、失望させてしまいましたことを改めてお詫び申し上げます。ただ、これはわたくしどもにとっての大きな一歩であると考えており、今後さらに魅力的なコンテンツにしていく所存ですので、何卒あたたかい目で応援いただきますようお願い致します。
さて、今回は3年ぶりのゲスト審査員長として東海大学教授 伊苅裕二先生をお招きし、いつものSUNRISE labの7名の世話人+原正彦先生とsupportersからの8名を加えた総勢17名のジャッジで臨みました。
リモート開催になってから8分間に短縮された英語プレゼンで、自分の野心と20年後の自分をイメージした戦略をアピールしていただき、その後日本語によるディスカッションを行いました。
12名の精鋭たちを前後半に分け、その中での順序は都度くじ引きで決める、という今年からのM-1グランプリルールでの開催だったため、プレゼンターは常に気が抜けない状態だったと思います。6時間の長丁場、本当にお疲れ様でした!
そんななか、出だしからジャッジ全員を画面に釘付けにした若きアイディアマン 佐橋勇紀 先生 (岐阜大学)が見事に最優秀賞を受賞されました。惜しくも大賞を逃した4名の闘士を含めた受賞コメントを以下に掲載させていただきます。

モニター越しに自分の能力と情熱をいかにアピールできるか、8分間の自由な時間をどう使ってライバルたちとの差別化を図るのか。コンテンツで差を出すことが難しいのなら、見せ方に個性を出すというしたたかさも、はじめての海外留学で成功するためにはもしかしたら必要な準備なのかもしれません。
我こそは、というそこのあなた。ぜひ、次回のYIAにご参加いただき、わたくしどもの度肝を抜いていただくのを楽しみにお待ちしております。来年は記念すべき第10回です。ぜひ、これまで以上のご参加とご支援をよろしくお願いいたします!

【Best Presentation Award】Gold
佐橋 勇紀 先生 (岐阜大学) 2014年卒
Yuki SAHASHI, MD, MSc (Gifu University)
留学先: Cedars-Sinai Medical Center, Los Angeles, US

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんにちは、岐阜大学の佐橋 勇紀です。まずはこのような歴史ある賞を頂いたことをとても嬉しく思います。プレゼン・質疑応答はイキってすみません。硬いメッセージを書くのは苦手なのでフランクに語ります。

みなさん、人を強く動かすものって、何でしょう。

例えば、愛、お金、好奇心。色々あると思うんですが、その根本は憧れなんじゃないかなって思うんです。SUNRISE YIAの過去の受賞者やディレクターの方は、多くの若手循環器内科医の憧れなんだと思っています。

私も医学生の時から、漠然と海外で活躍している研究者や医師の先生には強い憧れがありました。学会では毎回留学体験記のセッションに行きました。もちろん、日常生活や診療では思うようなことばかりではなく、キャリア迷子にもなったことが多くあります。なんとかスタート地点までたどり着けたのは、やっぱり憧れの力だと思います。帰ってきたときに、誰かの憧れになれるよう、強い意志を持って臨みたいと思います。

イキりプレゼンを作るときに、強くそれを実感しました。そう実感させていただいたこの機会にはとても感謝しています。またそんな私に、先輩・後輩・SUNRISEの皆様・家族、多くの方々がサポートを頂いています。この場を借りて、心より御礼申し上げます。

最後に、(時間の都合上、プレゼンからは削ったのですが)私が好きなアインシュタインの名言を添えて締めしたいと思います。

私たちを突き動かすのは、蒸気でもない、電力でも原子力でもない。それよりも強力な力がある。それは意志の力だ

There is a driving force stronger than steam, electricity and atomic energy: the willpower.

Best Presentation AwardSilver
庄司 聡 先生 (日野市立病院) 2011年卒
Satoshi SHOJI, MD, PhD (Hino Municipal Hospital)
留学先: Duke Clinical Research Institute, North Carolina, US

 

 

 

 

 

 

 

 

この度は上位入賞に選出いただき、誠にありがとうございました。
自分の大きな転機は、本番1週間前の予演会でひどい発表をして(自分では結構イケてると思ってました)、様々な先生方に叱咤激励のフィードバックを頂き、1週間前に1から作り直す決断をしたことでした。そのときのプレゼンは、自分が伝えたいことを語るだけの自己満足のプレゼンでした。いかに伝えるかを再度見つめ直し、①ストーリーを作ること、②論理ではなく感情で人は動くこと、③感情を伝えるためには肚から声を出すこと、を意識して作り直しました。最後の1週間は本当に辛かったですが、その分自分自身を見つめ直す非常によい機会になりました。本当にチーム・仲間の大切さが身に沁みました。この場を借りて感謝申し上げます。

今後はサンライズファミリーの一員としてこのチームに関われることが非常に楽しみです。ご指導のほどよろしくお願いいたします。本当にありがとうございました。

Best Presentation AwardBronze
小張 祐介 先生 (慶應義塾大学) 2013年卒
Yusuke KOBARI, MD, PhD (Keio University)
留学先: Rigshospitalet, University of Copenhagen, Copenhagen, Denmark

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回このような名誉ある賞を受賞する事ができ、大変嬉しく思っております。

今回の私の挑戦は昨年にThe 8th SUNRISE YIAに落選した時点からすでに始まっていました。その時から、留学する意味・自分にしかできないことはなにか・自分の留学が将来の日本にどういう影響を及ぼすことができるか、を常に考えながらこの1年を過ごしてきました。明確なビジョンと留学への覚悟を持つことができた今、当日の発表は緊張しながらも笑いをとりにいくつもりでリラックスして臨むことができたのが今回の結果につながったと考えています。

SUNRISE YIAで、同じく留学を志す大切な仲間を作る事ができたことが何にも代えがたい経験であると確信しています。この出会いを大切にして未来の循環器医療をより明るい未来に変えていくことが我々の世代の担うべき役目だと思っています。

今回このような機会を与えて下さった、SUNRISE lab.やサポーター企業の皆様に深くお礼申し上げます。本当にありがとうございました。

Best Presentation Awardthe 4th
白記 達也 先生 (大阪大学) 2009年卒
Tatsuya SHIRAKI, MD, PhD (Osaka University)
留学先: CV Path Institute, Maryland, US

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Diversity Inspires Creativity

目標としていたSUNRISEレポーターの機会を頂くことができ、多様性溢れるSUNRISE familyの一員になることができ大変光栄です。

さて、サッカーにおいて現在海外クラブで活躍する選手が非常に増えており、昨年のワールドカップ日本代表では26名中20名が海外クラブでプレーする選手でした。やはり、研究分野においても世界と渡り合うためには国際経験は重要であると考えます。私自身も本留学を通じ将来SUNRISE Lab.日本代表のかゆいところに手が届くボランチとして選出されることを新たな目標とし精進いたします。このような素晴らしい機会を作って頂いておりますSUNRISE Lab.運営関係者の皆様のご尽力に敬意を表します。またSupporter企業の皆様に心より感謝致します。今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

Best Presentation AwardThe 5th
梅井 正彦 先生 (東京大学) 2012年卒
Masahiko UMEI, MD, PhD (The University of Tokyo)
留学先: Royal Brompton Hospital, London, UK

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このたびは入賞に選出いただき、誠にありがとうございます。

しっかりと準備をしていても、ちょっとした油断で大きなハプニングを生んでしまうということを留学前に再確認でき、非常にいい機会となりました(詳しくは動画をご覧下さい)

イギリスは現在、NHS(日本で言う国民皆保険で運営する国立病院のイメージ)の崩壊、看護師のストライキなどで医療破綻について毎日のようにBBCニュースで放送されており、さらに価格の高騰などでロンドン市内の家賃・光熱費は東京の比にならないレベルに高くなっています。そんな中で、まさかの3年間の無給留学をすることとなり、現在必死に親戚・家族に頭をさげて回っています。両親のスネはもうほぼ骨だけになりかけているようです。

ちまたでは「無給での留学は、留学ではなく遊学だ」なんて揶揄されておりますが、やはり日本を出ないと得られないこと、経験できないことは数多くあると思っております。今後の日本の医療に還元できるよう、SUNRISEの発表者の皆様、また他職種含め、様々な方々と協力して頑張っていきたいと思っております。

また、こちらのコメントを見ていただき、今後留学を検討中で話を聞いてみたいという方がいらっしゃれば、SUNRISE lab.の方を通じてご連絡いただければ幸いです。コロナ禍はまだまだ続きそうですが、留学を志す同志が増えることを期待しております。

そして、最後にSUNRISE lab.やサポーター企業の皆様に深くお礼申し上げます。今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

惜しくも受賞を逃した精鋭たち (発表順)

  1. 菊地 進之介 先生 (横浜市立大学附属市民総合医療センター) 2011年卒 Strasbourg University, France
  2. 渡辺 敬太 先生 (災害医療センター) 2010年卒 Mount Sinai Hospital, US
  3. 関本 輝雄 先生 (昭和大学藤が丘病院) 2011年卒 CV Path Institute, US
  4. 中須賀 公亮 先生 (名古屋市立大学) 2008年卒 UCSF, US
  5. 田中 孝昌 先生 (桜橋渡辺病院) 2013年卒 CV Path Institute, US
  6. 正樹 先生 (東京大学) 2009年卒 Cedars-Sinai Medical Center, US
  7. 野中 英彰 先生 (三井記念病院) 2017年卒 The University of Queensland, Australia

 

捲土重来をお待ち申し上げます。


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