東京医科歯科大学2014年卒、横須賀共済病院勤務、医師6年目の伊藤徳彦(いとうなるひこ)と申します。2019年7月11日に開催されたSUNRISE lab. case competitionでBest Presentation Awardを頂戴し、10月5日に韓国で行われたCCI Guro Liveに参加してきましたのでご報告を差し上げます。
前日の夜に金浦空港に到着し、現地のアテンド同行の元タクシーで宿泊先のLOTTE City Hotelにチェックインした後、近くのふぐ料理屋で今回お世話になったProf. Seung-Woon Rhaにお会いし、夕食をご馳走になりました。そこでは今回facultyとして招請されたinternationalな面々に囲まれ、各国の医療事情や論文を書き続けることの重要さなど話すことができ、有意義な時間を過ごすことができました。
翌日は朝7時にホテルを出発し、7時30分から開始されるCCI Guro Liveに参加させていただきました。今回は、韓国の種々の事情により、例年とは異なりビデオライブとなりました。
Complex Coronary CTO Lesionのsecond operatorとして参加させていただく予定でしたので残念な気持ちもありましたが、ビデオライブのコメンテーターという大役を頂き、緊張しながらも大変貴重な経験をさせていただきました。最初はProf. Rhaが横に座っていることに緊張しましたが、コメントをしやすいように誘導してくださり、むしろ途中からは非常に心強く感じました。
ビデオライブの症例は、造影でLMTからLCX/LADまで広範にわたり解離を起こした後のbailout、LCXのtrifurcation治療のstrategy、高度石灰化病変に対するDiamondbackの使用、の3症例でコメンテータを務めさせていただき、いずれも非常に教訓に富んだdiscussionとなりました。
午後にはAsia-Pacific Sessionで症例発表の機会もいただき、会場からは様々なコメントや質問をいただきました。会の最後には日本から参加した医師の代表としてコメントさせていただき、来年の再参加を誓ってきました。
会場から3分程度歩いた所にあるレストランで夕食にはサムギョプサルを頂きました。会に参加した多くの医師とチャミスルやマッコリを飲みながら他愛もない話をして交流を深めることができました。夕食にはProf. Rhaの奥様もいらっしゃり、夕食後にご自宅へ招待していただきました。
ご自宅は白を基調とした洗練されたインテリアで埋め尽くされていました。コーヒーをいただきながら、Prof. Rhaの臨床や教育に対するモチベーションからご家族の話まで大いに盛り上がりました。
今回Live PCIの2nd operatorを務めさせていただくことができなくなり非常に残念でしたが、これはまた今後リベンジさせていただきます。コメンテーターや発表を海外学会でさせていただき、またProf. Rhaを始めアジア各国の医師と交流できたことは非常に貴重な機会で今後の糧となるはずです。SUNRISE lab.の皆様、Prof. Rha、Cordisの皆様にこの場を借りて厚く御礼申し上げます。
朝到着して横断幕の前に立つ筆者
Korea University Guro Hospitalの外観は非常に清潔感のある洗練された建物
Prof. Rhaの横でビデオライブコメンテーターを務める筆者は緊張している様子
病院の食堂は清潔感があってとても広い
メニューも豊富で、Google翻訳を使いながらメニューの内容を吟味
昼食のビビン麺はつるっとのどごしのある麺に辛いソースが絡んで非常に美味
食後にGong chaのタピオカミルクティーを飲んで一服している菱刈先生(左)、筆者(中央)、重城先生(右)
Case presentationをしている筆者
Case presentationをしている菱刈先生
最後は白衣のProf. Rhaを囲んで会の成功をガッツポーズで締めくくる
一口肉を食べればその度にチャミスルを頂くのが韓国スタイル。クセのない飲みやすいお酒で飲みすぎ注意
鴨肉のプルコギは甘辛のタレが絡み、弾力のあるさっぱりとした鴨肉に相性抜群
サムギョプサルの作法を教わっている筆者。肉は脂が焼いて落とされ旨味は凝縮、脂が流れ落ちる通り道に置かれたニンニクやキムチに肉の旨味がコーティングされ、それらをサンチュに巻いて一緒に食べれば絶品
韓国料理の食べ方を教えてくれたDr. Kong (Mediplex Sejong Hospital; 写真左奥)、最初に気さくに話しかけてくださったDr. Lee (Changwon Fatima Hospital; 写真右手前)とCVBIOのCEOであるMr. Leeと乾杯(コンベ!)
夕食会場にはProf. Rhaの奥様もいらっしゃりご挨拶。この後ご自宅に招待してくださいました
ご自宅では美味しいコーヒーと紅茶を嗜みながら新鮮なフルーツをいただき、韓国、中国、エジプト、日本の国際交流は非常に有意義でした
ジェントルなProf. Rhaは自家用車で我々をホテルまで送ってくださいました
帰国前の金浦空港で海鮮豆腐チゲを注文。
具だくさんでスープは魚介類の旨味が凝縮し、辛さも朝から食欲をそそる一品。最後まで韓国を堪能し、非常に有意義だったCCI Guro Liveやホスピタリティーに溢れる韓国の方々を思い出しながら帰路に就きました。