日本はやはり素晴らしい文化のあふれる国です。私は留学生活スタートが9月からなのでまだ半年しか経っていません。私の過去のレポートでも察していただける通り、周りの方々に恵まれ、非常に有意義な留学生活を過ごしている私でもやはりそう感じます。第4回のレポートで子供の出産について書かせていただきましたが、妻と子供をロサンゼルスに連れて行く為に日本に一時帰国しており、現在このレポート作成中も日本の文化の素晴らしさを実感している真っ最中です。これは留学しているからこそ感じる側面もあるのではないでしょうか。私がロサンゼルスで親しくさせていただいているR先生から「留学してから自分の価値観が3回、いや4回?壊れたよ」、というありがたい(恐ろしい)経験談を留学当初に伺ったことを思い出します。留学から半年ちょいの私はまだ2回ぐらいしか壊れていないのでこれからどうなることやら・・・(笑)。
この半年間で基礎研究の難しさ、私の研究分野の課題が分かってきたその一方で、研究のおもしろさ、再生医療の将来性についても少しずつではありますが分かってきました。心筋再生は他の心筋細胞との電気的同調や移植細胞の生着など、まだまだ解決すべき問題が多いテーマです。しかし、広く臨床で使用できる見込みがある心筋再生メソッドが確立すれば、その恩恵を受けられる患者さんは非常に多いはずです。将来的に実臨床に導入するべく私も残された時間でしっかり研鑽を積みたいと思います。
私のレポートは「ガチガチの臨床医がガチガチの基礎研究ラボに留学してみた」、という内容がメインでした。私から留学を迷われている方へのアドバイスとして、「自分が考え抜いて導き選んだ答えに間違いはない」という言葉を贈りたいと思います。まだ半年しか経っていないので今後アドバイス内容に修正が入るかもしれませんが(笑)、少なくとも現時点では間違っていないと言い切れますし、今後もそう言えるように日々励んでいきます。
このSUNRISE lab.のサポートがあったからこそ今の留学生活が実現したと言っても過言ではありません。また、私は2回目のYIA挑戦でサポート権を獲得できたわけですが、その2回のYIAそのものが多くの意味で私を成長させてくれました。
SUNRISE YIAはcompetitor、audienceの立場を問わず、その場にいるだけで必ずあなたに「何か」をもたらします。これは今後も修正することのないアドバイスとして留学に少しでも興味のある方へ贈ります。
最後に、読者の皆様、SUNRISE lab.の関係者の皆様、長きに渡りお付き合いいただき本当にありがとうございました。