よくある留学のダークサイドといえば色々あります。
お金、安全、食事、語学、業績の問題。
数え上げたらキリがありませんよね。
ただ、この問題は留学に行く前から分かっていた事ですし、
予想の範疇でした。
少しくらいストレスはかからないと、留学に来た意味がないですし。
車で5分のスーパーに3パック2ドルの納豆が売っていて、高いですがいつでも手に入る環境にいる事も大きかったですが。
先日の突然のボスの我儘には少し辟易しましたけど。
まぁそういった上司の突然の無茶振りも、台風みたいなものなのでOKです。
通り過ぎたら大丈夫。
その中で、私にとって青天の霹靂だった事、
それは家族の問題でした。
実は私の妻が韓国人で、幼少期に日本に5年いた事もあり日本語はほぼ完璧です。
語学にもセンスの有無が関係しているのか、英語も明らかに私の方が勉強量は多いはずなのに、リスニングも私より上、という状況でした。
海外在住経験あり。
語学センスあり。
そして近くに大使館、NIHがある為日本人コミュニティ、そして韓国人コミュニティも充実している。
まぁほっておいても勝手に順応するだろうなと高を括っていました。
しかし、いざ生活してみるとそうでもない事に気が付きました。
4-5月は特にお互いに余裕がない為か、ケンカが絶えませんでした。
来た当初は車もない、ネットも何故か繋がらない、テレビもない。
あるのは貰ったラジオだけ…
そして夫は帰ってからも仕事。
まぁ嫌になりますよね 笑
それに加えて、周りに日本人、韓国人が多い事も逆に問題でした。
何故かと言うと彼らと比べて私が、比較的忙しかったからです。
人間は相対評価の生き物だなぁと実感しましたね。
平日は帰りが8-9時前後、土日もボスがいる時は出勤というスケジュール。
これは東海大学で働いていた頃よりは忙しくないはずです。
しかし、周りが土日にどこそこに遊びに行ったという話を聞くと、やはり不満を感じるようです。
結局、私と同様に土日も出勤するほど忙しい夫がいる友人もでき、日に日に状態が改善しましたが、あの殺伐とした空気はもう経験したくないですね。
私のケースは特殊でしたが、配偶者の満足度は留学の最も重要な要因の1つだなと実感しました。
ただでさえ英語が全くしゃべれない人は多いですし。
英語はほとんどの日本人が6年間は勉強しているはずですが、残念ながら日本の高等教育ではその6年間で日常生活を送る事ができるレベルに達する事はできません。
そして自分の周りの医師の配偶者を見てみると、英語圏で日常生活を送ることができる英語力を持っているケースは非常に稀です。
映画を見る時にも、字幕をフォローする事ができず、夫婦で映画に行く時は吹替えで見るしかない。というケースもあるようです。
家族が合わなくて、留学を途中で止めて帰るという話もよく聞きます。
語学だけじゃなく、コミュニティへの適応、食事への慣れ等、家族が楽しく生活する事ができるようになるまでの道のりは長いです。
自分が良ければいいってもんじゃない。
家族の適応の重要性も本当に大事ですよね。
P.S.
このレポートでは忙しいアピールが激しいですが、ボスが3週間の休暇を取ったので、ここぞとばかりに私も休暇を取ってディズニークルーズに行ってきました。
1月は少し寒い分、ピーク時の1/3の値段で行けます。
最高でした、これでしばらく忙しくしても大丈夫。なハズです。。。