去る1月23日、第7回SUNRISE研究会YIA (Young Investigator Award)を開催いたしました。未曾有の世界的な感染拡大のため、開催地である東京に緊急事態宣言が出されるなか、その開催の意義を世話人メンバー全員で熟慮いたしました。候補者募集をすると、このコロナ時代においても多くの若者が海外留学という選択肢を選び、SUNRISE YIAに期待してもらっているものもある、ということがわかりました。その結果、完全リモートでの開催という初の試みで開催することとなりました。
SUNRISEが社団法人となったあとの初めてのYIAであり、新たに世話人となった鳥居、松尾、水谷、渡辺を加えた8名のドクターに、supportersからの5名を加えた総勢13名のジャッジで臨みました。
今回は、全国各地の海外留学予定者14名の応募をいただき、それぞれがモニター越しに8分間の英語プレゼンを行い、なぜ留学が必要なのか、そのためにコロナ禍中で何を準備したか、をアピールしていただきました。
顔見知りも多かったハイスペックなcandidatesのなか、見事最優秀賞に輝いたのは、ミスターバランス. 山口徹雄 (虎ノ門病院)先生でした!惜しくも大賞を逃した5名の精鋭を含めた受賞コメントを以下に掲載させていただきます。
リモートプレゼンテーションでは、そのドクターの’人間力’とか’オーラ’のようなものを感じづらく、原稿を読むことができるということもあり、candidate/judge双方もまたいつもと違う緊張感のなか、スコアリングに苦戦しました。一方で、悪いことばかりではなく、非常に多くのオーディエンスの方々にご覧いただけたことは収穫でした。来年については、開催するかどうかも含め全くの白紙ではありますが、この時代にきちんとフィットしたものをいちから作っていこうと思います。ご支援よろしくお願いいたします。
【Best Presentation Award】Gold
山口 徹雄 先生 (虎の門病院)
Tetsuo YAMAGUCHI, MD, PhD. (Toranomon Hospital)
留学先: University of Toronto, Canada
自分がどんな人間でコロナ禍をどう過ごし、何をしに留学し、帰国して何をしたいのか、そのために自分に投資してほしいという説得力のある話をどう8分に纏めるのか。その過程で余分なものがそぎ落とされ、精米歩合二割三分の大吟醸のように皆様の胸に沁みるプレゼンに仕上がったと思います。SUNRISEの皆様への感謝を胸に、これから留学を志す先生方への有益な情報提供ができるよう、さらに自分を磨いていきたいと思います。
【Best Presentation Award】Silver
松本 新吾 先生 (東邦大学)
Shingo MATSUMOTO, MD. (Toho University)
留学先: Glasgow University, Scotland
SUNRISE YIAは「日本の医療に広く貢献していく可能性を秘めた将来性のある留学を、いかに英語によるプレゼンで魅せるか?」という勝負だと、僕は理解していました。そして、その指標をもとに、自分と聴き手の方々の間にピンを打ちにいきましたが、僕は最終的に、自分のエゴとして「医者に刺さるプレゼン」をすることに決めました。
正直、今回ほど悔しいと感じる結果を突き付けられたことはなかったですが、その中でも1番悔しかったことは、終わった後に「SUNRISE YIAでは必ずしも、医者に刺さるプレゼンが勝つわけではないんだね」という言葉を、沢山の方々から頂いたことでした。結局、僕は自分のエゴを押し切る形で結果を掴み取れなかったわけです。
とまあ、YIA翌日にこのコメントを書かされているので、ごりごりに悔しさを滲ませていますが、明日くらいには笑い話にしていると思います笑。僕はこれからも、自分自身のエゴを貫きつつ、医師として世の中の為に何ができるかを模索し続けたいと思います。
最後に、本番で言えなかったのですが、留学中はNEJMのFirst authorを狙いにいきます。4年前に東海大で、中澤先生と朝飯食べている時に決意したことです。なれずに帰ってきたら、みなさん飲み会で慰めて下さい笑。
Silver Prizeありがとうございました。
【Best Presentation Award】Bronze
山口 淑郎 先生 (名古屋大学)
Shukuro YAMAGUCHI, MD. (Nagoya University)
留学先: Cedars-Sinai Medical Center, US
錚々たる候補者の中、SUNRISE YIAに選出頂き大変光栄です。私にSUNRISE labを紹介してくれた先生方、発表の機会でお知り合いになれた先生方とのつながりは、何よりの財産だと心より感じています。今までは自分の目標のために留学を志してきましたが、これからは成果に対する期待を背負うことになり、身の引き締まる思いです。まずはレポートで魅力的な情報を発信できるよう精進します。
【Best Presentation Award】the 4th
角谷 慶人 先生 (京都府立医科大学)
Yoshito KADOYA, MD, PhD. (Kyoto Prefectural University of Medicine)
留学先: University of Ottawa Heart Institute, Canada
今回のSUNRISE YIA、コロナ禍で開催されたにも関わらず14名の応募者ということで、私は始まる前からビビっていました。しかも、いざ始まってみると、とてつもなく熱いプレゼンばかりで、そして例年以上にイケメンばかりで、本当に驚きました!そのなかでこのように表彰頂けたこと、本当に感謝致します!それと同時に、皆さんのプレゼンを聴く中で、まだまだ自分に足りていないものが明確になりました。これから留学に向けて、そして、留学してからが本番ですので、さらなる目標に向かって、ストイックに自分を追い込んでいきたいと思います!!!
最後に、、、松尾先生に「声が良いですね!」と褒めて頂いたことが、個人的には最高に嬉しかったです!笑
ありがとうございました!
【Best Presentation Award】The 5th
影山 茂貴 先生 (静岡市立静岡病院)
Shigetaka KAGEYAMA, MD. (Shizuoka City Shizuoka Hospital)
留学先: National University of Ireland Galway, Ireland
若手循環器医の登竜門であるSUNRIZE YIAで発表の機会をいただき、またご評価いただきましてありがとうございました。準備の過程で自分がなぜ留学を志すのかを明確にすることができ、当日は参加された先生方の情熱と勤勉さ、留学に対する向き合い方に大変刺激を受けました。身近に留学経験者がいない私が回り道しながらもこの場に立ち、ジャッジ及びプレゼンターの先生方と繋がりを持つことができたことは、大変幸運であり一生の財産となりました。モチベーションを高く保ち続け、精一杯留学を楽しみたいと思います。
このような素晴らしい会に、海外留学が身近でない環境にいる若手の先生方にもっともっと参加していただければと思います。
【Best Presentation Award】the 6th
谷津 翔一朗 先生 (順天堂大学静岡病院)
Shoichiro YATSU, MD, PhD. (Juntendo University, Shizuoka Hospital)
留学先: University of Toronto, Canada
この度、6th awardをいただき、ありがとうございます。正直、英語にも自身がなく、SUNRISEの存在は知っていたのですが受けるつもりはありませんでした。SUNRISE初代の末永先生に勧められ、参加することを決めましたが、過去のプレゼンを見て心が折れそうになった回数は数え切れません。しかし、出るからには勝ちたいということと、自分のビジョンをもう一度整理する良い機会と思い、強い気持ちを持って準備をさせていただきました。当日は皆さんの素晴らしいプレゼンを拝聴し、日本にはこんなにモチベーションの高い先生がたくさんいるんだと圧倒されました。上位に食い込めると思っていませんでしたので、名前を呼ばれたときは本当に驚きましたが、今後に向けて自身になりました。今回の経験を糧に留学先でも頑張りたいと思います。ありがとうございました!
惜しくも受賞を逃した精鋭たち (発表順)
捲土重来をお待ち申し上げます。