エネルギッシュな街と上司にパワーをもらって

1. 施設について
Cardiovascular Research Foundation (CRF)はニューヨークの真ん中(マンハッタン ミッドタウン)にあり、ニューヨークという街が持つエネルギーを、存分に感じることができます。
CRFのビルはちょうどBroadwayに面しており、ブロードウェイ劇場、ニューヨーク近代美術館(MOMA)、カーネギーホールなどが徒歩圏内にあり、芸術鑑賞のチャンスもたくさんあります。
CRFに来なければこんなににぎやかな街で暮らすこともなかったと思うので、楽しみながら毎日を過ごしています。
初体験のブロードウェイミュージカル、「School of Rock」は、まさに圧巻の一言でした。
 
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オフィスは24時間出入りが可能で、アメリカらしい自由な雰囲気のなかで、好きな時間に好きなだけ仕事をすることができます。
 

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オフィスのビル(左)とブロードウェイ(右) 誘惑の多さが伝わりますでしょうか


 

 
CRFのClinical Trial Center/Intravascular Imaging部門には、現在7名のResearch fellowがおり、フェロー同士助け合いながら自身のテーマに関して研究をすすめています。
それぞれのフェローには机、PC、画像解析ソフト等が与えられ、ストレスなく仕事に集中できる環境が整っています。
 
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フェローの仕事部屋


 
残念ながらカメラ目線はいただけませんでしたが、日本からの先輩留学生、山本明和先生(左手前)と李哲民先生(右手前)です。
いつも私をピンチから救ってくださいます。
 
カフェテリアでは食事や休憩をとることができます。
 
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2. 上司について
私たちフェローを指導をしてくださる前原晶子先生は、ニューヨークの活発な雰囲気がぴったりはまる、大変エネルギッシュな先生です。
誠実に、妥協なく、真理を追求しようとする先生の生き方に、学ぶことが多くあります。たとえどんなに他の仕事を抱えていようとも、あるいはその画像の解析期限が間近に迫っていようとも、1枚1枚の画像を丁寧に読み、そこから病態を解明しようとする姿勢は常にブレることがなく、研究者としての気迫と凄みを感じます。臨床研究のプロフェッショナルとして、この合理主義の国アメリカで生き抜くことの厳しさ、やりがいなどを、先生を通して垣間見ることができたことは、アメリカに来て学び得ることのできた収穫のひとつであったと思っています。
先生はいつもたくさんのプロジェクトを抱え多忙な毎日であるにもかかわらず、私たちフェローひとりひとりに対し、かなりの時間を割き、手厚く指導してくださいます。週末など先生のお休みのほとんどをフェローの指導に費やし、マンツーマンで教えてくださることを、大変ありがたく思っています。先生と画像をレビューすると、ひとりで眺めていたときには想像もつかなかった病態が浮かび上がってきて、イメージングの面白さと奥深さを実感します。
前原先生は、仕事に対して徹底的にプロフェッショナルでありながら、ひとたび仕事を離れると大変気さくで親しみやすい、チャーミングな先生です。私たち留学生をよく食事に連れて行ってくださっては、他愛もない話でいっしょに盛り上がったり、フェローひとりひとりの生活をそれとなく気遣ったりしてくださいます。インターナショナルフェローがCRFを去るとき、みな一様に”Maehara family foever!”と言って母国に帰ってゆくのが大変印象的でした。前原先生がフェローにかけてくださる愛情の大きさを、国籍は違っても皆感じているのではないかと思います。
部下思いの情熱的な上司のもとで、楽しく仕事ができていることを、とても幸せに感じています。
 

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藤野 明子(New York, USA)